商法の設問１は、
伊藤塾解説では120条１本で423条は不要
辰已解説では120条、423条両方必要
アガルート解説では、120条のみで良いのではないか
LEC解説では、120条に加えて、一応423条
そのような筋だったと記憶しており、
この定量化にあたっても、
120条に加えて423条を論じるのも点になるとして扱っていました。
しかし、再現と評価の答え合わせをしたところ、
設問1で120条の権利行使と利益供与をもっとも充実して論じられていると評価していた
予備試験答案とYSLAさんが、
予備試験答案さんがA評価で、
設問２なんと白紙のYSLAさんがC評価。
その部分ではそれに次いだKBさんがB評価となり、
亡霊さんも設問1が薄いながらもB評価でした。
しかも、この４方に共通していたのは、
120条一本の構成であったことと、
権利行使・利益供与共に肯定されていたことです。
逆に、E以下の方は、
その全員その構成を取られていません。
しかし、以前から別解と考えていた
120条の権利行使または利益供与で要件該当を否定して、
（並列的ではなく、120条の補充での423条ということです）
仕方なく423条責任を検討し肯定する流れで書かれたブロッコリさんもB評価でした。
そのような流れからすると、
まず、株主Cの責任が追及できない上に、
423条の特別法（的）な120条を423条の後に検討するのは、
筋としては悪いものとして扱われた可能性が高いようにも感じられますね。
（素人としての所感ですので、悪しからず）
そのように考えると、
takaさんの評価が大きく下がり、
予備試験答案さんやYSLAさんの評価が大きく上がったことと整合します。
次に、設問２ですが、
そもそもの配点割合が低かったのではないかと強く推認されます。
理由は、
予備試験答案さんが設問２が明らかに良い出来ではなくＡ評価であり、
YSLAさんが設問２白紙でＣだったこと。
さらに言えば、
設問２で秀逸（と思いました）だったＫＢさんの評価Ｂを予備試験答案さんがＡで上回ったこと。
設問１で明らかな失敗をされたものの設問２でＫＢさんに次いで秀逸と思われたsangoさんがＥにとどまったこと。
（sangoさんは論文合格されたので良かったですが）
これらのことからです。
結局のところ、
この推測が正しければ、
この商法は、
伊藤塾の解説が一番の「正解」だったということになりそうですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
他の科目については、
色々と興味深い結果が生じています。
憲法は、伊藤塾伊関先生の解説の通り、
「判例の射程」がメインだったように思えてきます。
刑訴は、
予想した出来の順位との乖離が極めて少ないですし、
スクール最善解（といっても、前から書いているように正解筋は３種類）と実際の正解筋は近似していそうに感じられるところです。
刑法も、
かなりそれに近いです。
しかし、
民法は、上位評価の部分は正確でしたので、
正解筋の予測自体は的外れでは無かったと思いますが、
設問２後半以外の比重（や真の正解筋）は不明瞭ですし、
行政法と民訴は、
どこにどの程度の比重がかかっていたのかも、
真の求められた正解筋も、
極めて不明瞭ですね。
（異説として扱われていた「ダブル前段説」が正解なのかもしれませんね）
なお、
ソラリスさんの行政法は（他の科目もですが）
形式さえ整っていればFということは無かったと思いますし、
そこを改善されるだけで一気に得点力を伸ばされそうですね。
takaさんの民訴については・・・
YSLAさんの民訴（やその他のＦでない科目）と比較してくださいというのが、私ができる回答ですね。
（YSLAさんは、基本や原理原則を丁寧に分厚く書くスタイルでして、
私もそこはもっと見習わなければと感心したものです。）
答練的な採点と比した場合に、
下ブレした方から上ブレした方に順に並べて行くと、
(敬称略）
下ブレ ソラリス・taka
やや下ブレ～やや上ブレ（と感じられる順に）
carasuma・飛翔・KB・予備試験答案・ブロッコリ・yobitan・亡霊・sango
上ブレ YSLA
下ブレの場合は方向性などの修正が必要で（逆に言えば、修正できれば伸びるのも容易かと）
上ブレの場合は、方向性は正解で、あとは量的な問題になるんでしょうかね。
あくまで、
素人の思いつきですよ。
私は、
しがない万年不合格者にすぎませんから。