四年間も会社に勤めてきた上永あみこさんだが、彼女の実力と社長からの(髪の毛の長さ故の)信頼もあって、社内では高い地位を築いてこられた。

 

社長もかなりの超ロングヘアーフェチだから、社内で上永さんの長ーーーい髪の毛を堪能、かつ保護するため、彼女に個室オフィスを用意した。

 

面積の広い個人オフィスは、上永さんの小さな王国のようなところでもある。

 

毎日、上永さんが出社する前に、清掃員による厳密な清掃作業が行われる。埃一つも許されない至極きれいなオフィスに仕上げなければならないのはほかでもなく、上永さんの大切な髪の毛を守るためなのだ。

 

さすがに12メートル以上もある髪の毛だから、四人の女性秘書も社長の旨で上永さんに与えられた。

 

斎藤美月(さいとうみつき)、吉田美咲(よしだみさき)、田中栞子(たなかしおりこ)と千葉ひまり(ちばひまり)の四人の秘書は既に面接で髪の毛のお手入れや三つ編み作りなどのスキルの修得が確認された。オフィスには各々のデスクが置かれてる。

 

この四人は業務だけでなく、むしろ主な仕事は上永さんの髪の毛をカバーすることなのだ。

 

上永さんはいつも意図的なのか、自慢の11メートル以上もある二本の三つ編みを延々とオフィスの床に引きずらせるのが好きみたく、その床に散らかってる三つ編みたちをお守りするのが秘書さんたちの仕事の一つだ。

 

土足厳禁のオフィスで、しかも上永さんの床に置かれてる髪の毛に裸足のまま触れるのは憚られることもあって、四人ともタイツやストッキングの着用を厳守してる。

 

上永さんが移動する場合、秘書の二人が彼女の三つ編みを手で持ち上げて、できるだけ床から遠ざける(あんまりにも長すぎるから、三つ編み全体を持ち上げるのは無理でも、上永さんの移動に支障がなければいいとのこと)のも恒例のひとつなのだ。(みんあ三つ編みに踏まないよう努力しなければいけない)

 

上永さんも時折悪戯を働いて、秘書たちに三つ編みを持ってもらいながら社内であっちこっち回るのだ。二本の11メートル以上もある三つ編みは秘書四人全員で持たなければ床から持ちあげることさえ困難だ。(四人掛かりでも辛うじて床に三つ編みが触れない程度だ)こうやって秘書に三つ編みを持ってもらいながら、社長に相談とかに託けて社内の社員に自慢の三つ編みをアピールするのは上永さんの一つの趣味だ。

 

あんまりにも長すぎる三つ編みだから、秘書たちがうっかり三つ編みを床に落としたり、軽く踏んだり、三つ編みをデスクやいすなどにぶつけたりとかいろんなミスをすることもしばしばある。(でも上永さんの髪の毛は強靭だから髪自体は毎回傷なしで済める)こういった場合は、時折上永さんからお仕置きが下されることもある。

 

悪戯半分の上永さんのお仕置きはいろいろとやり方がある。三つ編みを鞭のように振り回して過ちを犯した秘書にむち打ちするような少々乱暴な(それでも髪の毛は大事だから控えめの打ちで済める)やり方から、秘書に三つ編みに忠実のキスをしてもらうケースまである。(どうやらかわいい女の子に自分の三つ編みをキスしてもらったり、優しく扱ってもらったりするのが上永さんのもう一つの趣味のようだ)

(上永さんのお仕置きのシーンだ。)

 

前に述べたように、社長も時々上永さんのオフィスに訪れて超ロングヘアーの堪能を求める。

 

さすがに大っぴらに超ロングフェチであることを知られたくない(それでも十分に知られてる)社長さんの好きなことの一つは上永さんに同行してもらうことだ。社内を大名行列のように回りながら(もちろん、秘書さんたちも三つ編み担ぎの役割をしなければいけない)、上永さんの三つ編みをじっくり眺めるのは社長にとって至極楽しいことなのだ。

 

上永さんがデスクの前に業務に励んでる場合、社長も時折彼女のそばまで来て、仕事に指図するふりしながら、周りの床に引きずってる三つ編みを眺めたりする。

 

上永さんは社長にサインなどを求めて社長室に秘書たちを連れて訪ねることも度々ある。デスクの上に広げられてる書類に、三つ編みの先端を掴んでサインする箇所を指して”サインしてください”など悪戯っぽい行動も社長の心を鷲掴みするに違いない。

 

ある秘書の話によると、上永さんはとある昼休みに、オフィスのソファーに座りながら、足元の三つ編みを拾い上げて、三つ編みに軽くキスした後、”ありがとう”と三つ編みに話しかけたことがあったらしい。どうやら、相当自分の髪の毛に感謝してるらしい。なにしろ、彼女の最大な”武器”なのだから。