ヒロクマ屋・読書部

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本が好きなヒロクマです。
読書の記録です。

『歴史総合パートナーズ 10 国境は誰のためにある?: ―境界地域サハリン・樺太―』
中山 大将 (著) 

出版社 ‏ : ‎ 清水書院
発売日 ‏ : ‎ 2020/4/11

 

 

2022年に購入し、積読しておいた本。

 

確か、世界遺産マイスターを勉強していたときに、世界遺産には関係ないとわかりつつ買ってしまったもの。

 

真剣に勉強しなきゃいけないと思えば思うほど、別のことをしたくなっちゃうよね。

 

長らく読んでいなかったが、読み始めたら面白く、忙しい日々の中でとてもよい気分転換になった。

 

 

国境についてわかりやすく書いてある初学者向けの本。

 

樺太、現在サハリンと呼ばれるところの国境の歴史について書かれている。

 

 

樺太まで話が広がった『ゴールデンカムイ』を思い出す。

 

間宮海峡の名前の元になった間宮林蔵についても記載がある。

 

wiki「間宮海峡」より

 

江戸時代にここに足を運ぶだななんて、どんなに大変な旅だったことか…

 

尊敬します✨

 

この本を読んだあと、吉村昭『間宮林蔵』を読み始めた。

 

どこまで史実に基づいて書かれているかはわからないが、詳細が描写されていてかなり面白い。

 

 

サハリンに行くと、めっちゃデカいタラバガニなど、美味しい海の幸をたらふく食べられるらしい。

 

いつか行ってみたいものだ。

 

 

 

 

紹介

■ 国境は誰のためにあるのか?この問いかけにあなたならどのように答えるでしょうか。現在の世界では、土地は国境で切り分けられ人々は各国の国民に分けられています。いつ、どこで、だれが、なぜ、どのようにこんなことを始めたのでしょうか。
■ 100年の間に何度も国境変動と住民移動を繰返したサハリン・樺太からこの問いかけについて考えてみましょう。

 

目次

目次(内容と構成)
はじめに:ベルリンの壁とトランプの壁
1. 国境と国民の時代
2. サハリン島は誰のものか?
3. なぜ国境は変わり人は動くのか?
4. なぜ越えられない国境があるのか?
おわりに:〈歴史〉は〈未来〉である

 

 

著者プロフィール

中山大将  (ナカヤマタイショウ)  (著/文)

著者略歴(初校時点)
1980年生。京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(農学)。現在,釧路公立大学講師,北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター境界研究共同研究員,国際日本文化研究センター共同研究員。専攻は,移民社会史,境界地域史。
主要著書
『亜寒帯植民地樺太の移民社会形成:周縁的ナショナル・アイデンティティと植民地イデオロギー』京都大学学術出版会,2014年。
『サハリン残留日本人と戦後日本:樺太住民の境界地域史』国際書院,2019年。