昭和・平成の時代に生き、学生時代を東京で過ごした私にとっては、日本の首都というと「東京」です。国会議事堂があり、皇居がある東京は日本の首都であり、中心地です。しかし、京都に住み、京都御所を見学すると、桓武天皇から1100年間、73代もの帝が住み、政治をつかさどった日本の都「古都 京都」を強く感じ取ることができました。「京都は日本の都だったんだ」と実感した見学でした。

 天皇しか通ることのできない建礼門、五か条のご誓文が読み上げられた紫宸殿、帝が政務をつかさどった清涼殿、広大で四季の変化や夏の涼しさを帝が感じ取った御内池・御池庭など限られた場所ではありましたが歴史の重さを感じながらゆっくりと見学することができました。

 この夏からは予約がなくても見学できるということで早速に足を運びました。現在も天皇が京都に来たときには過ごす場所であるということから、庭や木々などすべては一年中整備されています。紫宸殿の内部や玉座などは見学できませんが、日本の政治の中心、天皇の住まいだった御所を見学しながら、千年の歴史を感じ取ることはできました。「歴史の重みは、現地を訪れてこそ感じる」一日でした。