こんにちは。
歴史考察とっきぃです。
自民党ゲル総裁が誕生しました。
ゲル内閣がいよいよ出発します。
この人は緊縮財政派で、国民皆兵案など戦争屋の側面もあります。
アメリカ帝国の武器屋を設けさせるための御用聞きなんですね。
本人は今は否定していますが、消費税もたぶん上がるし、所得税・法人税も容赦なくあがるでしょう。「欲しがりません、勝つまでは」のノリで社会保障費もますます削られるでしょう。
だいたい、年金受給者から税をとるなんて狂っています。
「胡麻の油と百姓は絞れば絞るほど出るものなり」
とは、江戸時代の勘定奉行、神尾若狭守の言葉と伝わります。
暴れん坊将軍の負の側面を体現した酷吏です。
時代を問わず、上の人間は、民草の購買力は無制限に生えてくると思っているようです。困ったものです。
町人には優しい新さん 東映
さて、こんなにも恐ろしいゲル内閣が誕生してしまいました。
ところが、組閣を見ると意外な人間が大臣に抜擢されていることがわかります。
ドラマ「GOGO! チアガール」や「電子戦隊デンジマン」で活躍した三原じゅん子議員が入っています。この人はさっぱりしてものをハッキリいうので人気があります。自動車に介護にと、やりたいことやるべきことをやっていて筋が通っています。
もう一人、筋が通っているのが城内実議員です。大臣に抜擢されました。そう、清和会のくせに郵政造反をやった唯一の議員です。
安倍さんが一生懸命説得している場面がテレビ中継されていましたね。さあ、どうしたものか。
城内さんは「郵政法案」の中身を見て判断したんです。こともあろうに国会で竹中さまに痛い質問をして、睨まれていましたね。
この人のキャリアを見れば、案外挫折経験が多く、心の許容範囲はかなり大きいと思われます。それが郵政法案だけはどうしても許せなかった。そこで見せしめのために刺客が送られます。ヒットマンは片山さつきでした。僅差で城内氏は負けます。自民党もクビ。
さあ、どうしたものか。テレビで特集が組まれました。
浴室で何度も何度も冷水を身体にかけて水垢離(ごり)をする城内氏はどう決断を下したのか。
答えは「やる」でした。「城内みのる」の緑色の旗を持って、鞄を袈裟懸けにかけて農道を一騎駆けする城内氏。定時制高校の非常勤講師のバイト枠をもらって口を糊します。奥さんと幼児2人を抱えて再出発です。政治家にならずに外務官僚をそのままやっていれば豪奢な生活を維持できたのに。また、安倍さんの説得に応じていれば、今ごろワッハワッハの人生だったはず。奥さんの心やいかに。
たった3人のボランティアが参加してくれて城内みのる事務所は再スタートしました。知人の軒先を借りた寂しいものでした。
浪人時代は、地元の田植えに参加したり地域密着です。
やがて時が来て、みごと片山さつきや野党議員を負かし国会に復帰します。ちなみに片山は比例復活。
Wikipediaにも記載されていますが、城内実議員は柔軟な人物です。
ドイツ語ができるので何となく坊っちゃん坊っちゃんのイメージですが、これから日本が取らねばならない舵をしっかりと見据えています。浜松出身らしく、家康公の政策と似ていますね。
農林水産業が国土涵養につながると正論を述べています。消費税は昔はゲル同様に賛成派だったが最近は疑問に思っているそうです。
民を大事にする。要するに消費者の購買力を大きくするにはどうすればいいかに日々、心を砕いているとのこと。
外務省時代は韓国とツーカーだったのですが、ザイニチの地方参政権については慎重な姿勢です。
決定的なのは教育について。ご自身が英語に堪能だから説得力があります。そう、早期英語教育反対です。よくわかっていらっしゃる。
とっきぃも実際に体感したのですが、外国で現地人と話していてモノを言うのは「考え方」です。母語で思想を語れない男がどうして外国で信用されるでしょうか。「ビッグメーック、プリーズ!」が言えればOKじゃお粗末さまです。まぁ、日米合同委員会でやれと言われたのならしょうがないですが。
確かにポリグロット(多言語話者)はいます。欧州人に多いですが、近年は日本人もまれにいます。モンゴル帝国のモンゲ・カアンが語学堪能で、ユークリッドの『原論』をギリシャ語で読んでいました。そういう語学の才能に恵まれた人は確かにいます。
ですが、母語で手一杯というのが(北欧などを別として)どこの国でも標準ではないでしょうか。
語学なんて後でもいい。小栗上野介だって大人になって英語を学んだんです。それで目付を「ケンソル」と意訳できる語学力を身に着けました。
東映
「徳川家康は偉大な政治家だよ」と先方に言われて「たぬきジジィですよ」と反論するのもいいですが、
「なぜか?」と問われて「中学校の先生が言っていたかも?」ではオトナとして信頼されないと思います。大卒社員ならば「受験で日本史を選択してなかったんスよ、テヘヘ」が相場でしょう。
せめてアウグストゥス帝と比較論ができるくらいでないと「精神年齢12歳」扱いされます。この比較論ならば、『君主論』が出てきたらまず合格点です。
不合格だからエコノミックアニマルなんですね、リゲイン飲んでても。今でもそうで、9割の日本人はカネの話しかしません。だから餓鬼(ガキ)なんです。アラフォー婚活女さんを見ればよーくわかりますよ。日本人の本音が。
精神の貧困が形而下の(金銭面の)貧困を招くんです。
思えばバブル景気で日本人は餓鬼道に墜ちたようです。
令和のジャパニーズ・ビジネスマンにオトナはいますか?
ライフネット生命の出口CEOくらいですかね。
この人は読書家で歴史の本もいっぱい出しています。自身の経験値も加味しているので初心者には割りと面白いですよ。結論が移民賛成の夫婦別姓肯定で進次郎と一緒なのがちょっとアレですが・・。
城内実新大臣は幼いころからドイツ人に揉まれているので、教育に関する姿勢は一見の価値ありです。ゲル内閣に入ったのも、心の許容範囲に入ったからでしょう。ちなみに投票では高市早苗に一票を入れています。
城内実オフィシャルサイトを覗いてみてください。ドキュメントコーナーに、「2006年・秋 人生の失敗」とあります。日本も捨てたもんじゃないです。いつだって人財はいるんです。