江山外史の書です。
大正乙卯年は、大正4年(1915年)です。
この書はぼろぼろになった屏風を解体して捨てるときに、そこからはがして保存しておいた書画のうちの一枚です。実は江山外史という号を持っていた人が誰か、ネットで調べましたが、よくわかりません。
ただ長岡外史という人ではないかと推測しています。昨年暮れNHKのドラマ、「坂の上の雲」を見ていたときに、その長岡外史という人物が登場しました。ちょうど乃木希典が旅順で苦戦をしいられていたとき、この人が登場し、東京湾要塞司令部の28サンチ榴弾砲を取り外し、旅順攻撃に用いるべきという提案をする場面です。この人物は新潟県とも関係があります。オーストリア=ハンガリー二重帝国の軍人であったレルヒさんが高田の金谷山スキー場で日本人にはじめてスキーを伝えたという話はよく知られていますが、その高田連隊でスキーの訓練に関係していたとか。1915年といえば、日露戦争から10年経っていますが、当時私の祖父は横須賀の観音崎等で砲台関係の仕事をしており、何らかの接点があったのかもしれません。
その他の書画も何枚か載せておきます。保存状態が悪く、背景が赤茶けています。