ハロー、エヴリワン。

 わたしはきしりしたんと南蛮人の子孫、オモイカネ。よろしく。

 

 わたしは南蛮人、とある人種の血が混じっています。個人差はありますが、よく考えてみると家族の顔も、親戚の顔も、あまり日本人の顔をしていません。わたしはとある国の服しか体に合わないし、わたしの舌はご飯も味噌汁も「外国の食べ物」と認識するし、わたしに道を聞く人の半数は海外の人です。そして、わたしは誰からも教わっていないのに、幼児から聖書の内容を具体的に知っていて、それが当然だと思いつつ、隠していました。まさに現代の隠れキリシタン。



 そんなわたしが1591年に出版された『どちりな・きりしたん』を読んでみると、南蛮の言葉がひらがなで書かれています。今回はカタカナ英語として知られている言葉を軽く紹介してみます。




 ぱあぱ(パパ)



 まりや(マリア)

 びるぜん(ヴァージン)



 きりしと(キリスト)

 きりしたん(クリスチャン)



 らうま(ローマ)



 さんた(セイント)



 ぺるさうな(ペルソナ)



 がびりゑる(ガブリエル)



 みげる(ミカエル、マイケル)



 あんじょ(エンジェル)


 くるす(クロス)


 ぐらふりあ(グローリア)栄光

 

 さきりひいしょ(サクリファイス)


 おりじなる(オリジナル) 


 めもうりあ(メモリアル)


 ぽてんしゃ(ポテンシャル)



 ぱしょむ(パッション)受難


 いんひにと(インフィニット)



 ぶるがたうりよ(プルガトリオ)煉獄


 かとうりか(カトリック)


 さばと(サタデー)

 

 こんぱにあ(カンパニー) 


 なつうら(ネイチャー) 

 なつらる(ナチュラル)


 しゑんしあ(サイエンス) science

 こんしゑんしゃ(カンシャンス) conscience


 すぴりつ(スピリット)

 すぴりつある(スピリチュアル)


 あにま(アニマ) 英語のソウル。


 じゆすちしあ(ジャスティス)


 いかがでしょう?ほとんど知ってるカタカナだったのではないでしょうか。400年以上も前の本に、自分でも分かるカタカナがひらがなで書いてあると、感動しますね。実はわたしも南蛮人の子孫です、的なお仲間がいたら嬉しいな。では、シーユー。