Two Trees of Valinor

 

 

the Sun is not divine symbol, but second-best thing, and the ‘light of the Sun’ (the world under the sun) become terms for a fallen world, and dislocated imperfect vision).

太陽は聖なるシンボルではなく、次善のものであり、〝太陽の光〟(つまり太陽の下なる世界)は、堕落した世界、どこか狂った不完全なヴィジョンを示す言葉となります。)。
━━J・R・R・トールキン 『シルマリルの物語』について

 

 

 二つ。638年、ローマやイランから来たネストリウス派━━景教けいきょうは、唐の長安に「波斯ペルシャ寺(のちの大秦ローマ寺)」を建てました。景は、景色、景観、夜景、光景、風景、情景…光かつ見えること。景教とはヒカリの法のことです。エルフとドワーフの火付け役、『指輪物語ロード・オブ・ザ・リング』のトールキンは「二つの木」に宿る「シルマリル(汚れなきかげの輝き)」を真のかげとしました。この二つの木が大敵によって殺害された後、死んだ二つの木から太陽と月が生まれました。トールキンは太陽を聖なるシンボルではないとし、太陽の光(太陽の下の世界)は堕落した世界、どこか狂った不完全な世界だと書きました。エルフとドワーフの原型、北欧神話では「太陽の女ソールと月の男マーニ」は神を装った大罪人です。日と月の「明るさ」は闇。あきらめは「明らめ」が転じたもの。罪深い太陽の女ソールは、ローマの太陽神ソールにかけられています。かげエルフは太陽より美しく、天の広間ギムレーは太陽より輝かしい。「エルフの美しさ」は、汚れた日光とはちがいます。唯一なる䰠々エローヒームは、第四日に太陽や月ではなく「大きな二つのかげを造りました。唯一なる䰠々エローヒームは、第二日にを造りますが、この日だけ「善し」と御言みことりしません。唯一なる䰠々エローヒームは、第一日に空や太陽なしに、かげあれ」御言みことりしました。聖書『伝道者の書(コヘレトの言葉)』は伝道者ソロモンが「すべては空」と語る無常の書。この書は“日の下アンダー・ザ・サン”を悪い意味で繰り返します。これこそトールキンの太陽観、ソロモンの叡智。まずは『伝道者の書』の冒頭を抜き出してみましょう。

 

 

 

『伝道者の書』1章 ※新改訳

1 エルサレムでの王、ダビデの子、伝道者のことば。
2 空の空。伝道者は言う。 空の空。すべては空。
3 日の下で、どんなに労苦しても、 それが人に何の益になろう

 

 続いて1章の“日の下”を。

 

9 昔あったものは、これからもあり、 昔起こったことは、これからも起こる。 日の下には新しいものは一つもない

14 私は、日の下で行われたすべてのわざを見たが、なんと、すべてがむなしいことよ。風を追うようなものだ。

 

○2章

11 しかし、私が手がけたあらゆる事業と、そのために私が骨折った労苦とを振り返ってみると、なんと、すべてがむなしいことよ。風を追うようなものだ。日の下には何一つ益になるものはない

18 私は、日の下で骨折ったいっさいの労苦を憎んだ。後継者のために残さなければならないからである。

20 私は日の下で骨折ったいっさいの労苦を思い返して絶望した

22 実に、日の下で骨折ったいっさいの労苦と思い煩いは、人に何になろう。

 

○3章

16 さらに私は日の下で、さばきの場に不正があり、正義の場に不正があるのを見た。

 

○4章

1 私は再び、日の下で行われるいっさいのしいたげを見た。見よ、しいたげられている者の涙を。彼らには慰める者がいない。しいたげる者が権力をふるう。

3 また、この両者よりもっと良いのは、今までに存在しなかった者、日の下で行われる悪いわざを見なかった者だ。

7 私は再び、日の下にむなしさのあるのを見た。

15 私は、日の下に生息するすべての生きものが、王に代わって立つ後継の若者の側につくのを見た。

 

○5章

13 私は日の下に、痛ましいことがあるのを見た。所有者に守られている富が、その人に害を加えることだ。

18 見よ。私がよいと見たこと、好ましいことは、神がその人に許されるいのちの日数の間、日の下で骨折るすべての労苦のうちに、しあわせを見つけて、食べたり飲んだりすることだ。これが人の受ける分なのだ。

 

○6章

1 私は日の下で、もう一つの悪があるのを見た。それは人の上に重くのしかかっている。

 

○8章

9 私はこのすべてを見て、日の下で行われるいっさいのわざ、人が人を支配して、わざわいを与える時について、私の心を用いた。
15 私は快楽を賛美する。日の下では、食べて、飲んで、楽しむよりほかに、人にとって良いことはない。これは、日の下で、神が人に与える一生の間に、その労苦に添えてくださるものだ。

 

○9章

3 同じ結末がすべての人に来るということ、これは日の下で行われるすべての事のうちで最も悪い。だから、人の子らの心は悪に満ち、生きている間、その心には狂気が満ち、それから後、死人のところに行く。

9 日の下であなたに与えられたむなしい一生の間に、あなたの愛する妻と生活を楽しむがよい。それが、生きている間に、日の下であなたがする労苦によるあなたの受ける分である。

11 私は再び、日の下を見たが、競走は足の早い人のものではなく、戦いは勇士のものではなく、またパンは知恵ある人のものではなく、また富は悟りのある人のものではなく、愛顧は知識のある人のものではないことがわかった。すべての人が時と機会に出会うからだ。

13 私はまた、日の下で知恵についてこのようなことを見た。それは私にとって大きなことであった。

 

○10章

5 私は、日の下に一つの悪があるのを見た。 それは 権力者の犯す過失のようなものである。

 

 まとめると、太陽の下にあるのは…

「益にならない労苦」
「新しいものは一つもない」
「すべてがむなしい」
「益になるものは一つもない」
「憎らしい労苦」
「絶望の労苦」
「何にもならない思い煩い」
「裁きの座に不正」
「正義の座に不正」
「しいたげられる者の涙」
「悪いわざ」
「むなしさ」
「王に代わる若者につく生き物」
「痛ましいこと」
「骨折る労苦」
「人の上に重くのしかかる悪」
「わざわいの時」
「骨折る労苦のうちのしあわせ」
「悪と狂気と死」
「あなたに与えられたむなしい一生」
「あなたの労苦」
「わざわいの時と機会」
「町を救った貧しい者の知恵が忘れられる」
「権力者の犯す過失のような悪」 

 

 


 

 

うわぁ。虚空蔵アーカーシャは空虚。日の下にあるのは悪循環。日本で努力しても決して報われないわけです。労苦、英語「レイバー(labor, labour)」は【農耕の重労働】を語源とする単語。それは「労働」「労働者」「労働党」「陣痛」と訳される、苦難を意味する単語。ヘラクレスの12の難行は「the Labours of Heracles」。ロボットの「パトレイバー」はパトロールする重労働者レイバーカタカナ英語の「ラボ(実験室)」は、つらい肉体労働になぞらえた言葉。日本は国名そのものが太陽であり、天皇や家康が太陽の化身。だから、日本はトールキン&ソロモンの「太陽の下」を土台にした文学や小説がありません。



悪魔アモン

 

それでソロモンの知恵は、東のすべての人々の知恵と、エジプト人のすべての知恵とにまさっていた。
━━『列王記第一』4章30節

 

 知恵。さすがは賢王ソロモン。ソロモンの知恵は、東アジアのすべての人々の知恵と、エジプト人のすべての知恵にまさっています。ソロモン王を模範とする西洋や中東やユダヤのカルチャーは、東洋人にとって未知の世界。伝説上のソロモンは、かつて太陽神であったアモン=ラーを悪魔アモンとして使役する魔術師です。エジプト神話にこんな話があります。太陽神ラーが老いぼれてヨダレを垂らすようになったので、人間だった呪術師イシスが老いぼれラーをだまして神性を奪い、太陽の女神イシスになりましたと。かつて聖書に批判的だったメガテンは手のひら返し。『真・女神転生Ⅴ』は「悪魔アモンが太陽神ラーに戻れない」「イシスが太陽神だったわが子ホルスを殺してと依頼してくる」など太陽に批判的。ソロモンの父ダビデは、ノコギリと斧でアモンを皆殺しにしました。『デビルマン』の結末はアモンと融合した不動明の死。『チェンソーマン』のデンジはノコギリと斧を使い早川タイヨウは死んでいます近代化は太陽王の築いた「帝王と臣民」の廃止。空虚な時代錯誤は、太陽神と「天皇と臣民」による明治維新。明治に数万の英語翻訳語が作られましたがすべてデタラメ。日本は末期にありますが、国は末期ほど「わが国すごい」で思考停止するもの。日の下にいるすべての日本人は頭が空っぽ。彼らは自国を正しく位置づけられません。

 

 

 

ソロモン王は人をやって、ツロからヒラムを呼んで来た。(略)この柱を本堂の玄関広間の前に立てた。彼は右側に立てた柱にヤキンという名をつけ、左側に立てた柱にボアズという名をつけた。

━━『列王記第一』7章13節, 21節

 

 二つの柱。ソロモン䰠殿シンデンの建築に、とある悪魔が電ノコとして使われました。その悪魔はユダヤ人の王の装飾品です。ユダヤ人の王、マリアの子イエスは己の体をソロモン䰠殿シンデンとみなし、䰠殿シンデンを壊せ、三日で建て直してみせると宣言しました。「ヤキン(J)とボアズ(B)」の柱はソロモンがヒラムに建てさせた「二つの柱」です。わたしは聖書を読む前、天皇家と徳川家に関わるめでたい所で、「二つの柱と建築のヴィジョン」を何百回も見聞きしました。そのまた近くで、わたしはヒラムの■のヴィジョンを千回以上見聞きしました。わたしはロシア武術システマを習いはじめ、旧約聖書を読破しました。ヤキンはイスラエル(ヤコブ)の孫ヤキンから。ボアズはソロモンのひいひいじいちゃんの名前で、ベツレヘムの人。ボアズはキリストの養父ヨセフのご先祖さま。イエス・キリストが生まれたのはベツレヘム。ハイプリーステスの手にトーラーがあり、水の衣があり、背後にざくろがあり、背景にがあり、足元にすごく細い月があります。モーセの姉妹はマリア。エジプトの【原初の水】はヌン。モーセがヌンの子ホセアを“イエス(ヨシュア)”に改名し、自分の後継者にしました。バビロン捕囚でカルデア人のネブカドネザルⅡ世がエルサレム䰠殿シンデンを焼き払いましたが、ペルシャのクロス王が即位一年目にエルサレム䰠殿シンデンの再建を命じました。その時、再建にあたったのがシェアルティエルの子ゼルバベルと、エホツァダクの子イエス(ヨシュア)。モーセの後継者がイエスで、エルサレムを再建する二人のイエス。クリスチャンはキリストを尊ぶあまり、同じイエスとヨシュアを別の単語のように扱います。キリストの養父ヨセフがたくみ大秦ローマから来たネストリウス派のクリスチャンは建築が得意。渡来人の秦氏は日本の原初神を「神は唯一」と崇め、平安京(京都)を建築した一族。チェンソーマンは木を切る者。日本の中枢にこうした知恵を持つ者が居ないので、日本人は現代的な常識、モラル、ルール、マナーを持ちません。心のエジプトを脱出し、心に二つの柱を立てたなら、すべてが分かるでしょう。

 

大秦景教流行中国碑だいしんけいきょうりゅうこうちゅうごくひ

 

 

בְּרֵאשִׁית

בְּרֵאשִׁ֖ית בָּרָ֣א אֱלֹהִ֑ים אֵ֥ת הַשָּׁמַ֖יִם וְאֵ֥ת הָאָֽרֶץ׃ 
2וְהָאָ֗רֶץ הָיְתָ֥ה תֹ֙הוּ֙ וָבֹ֔הוּ וְחֹ֖שֶׁךְ עַל־פְּנֵ֣י תְהֹ֑ום וְר֣וּחַ אֱלֹהִ֔ים מְרַחֶ֖פֶת עַל־פְּנֵ֥י הַמָּֽיִם׃
3וַיֹּ֥אמֶר אֱלֹהִ֖ים יְהִ֣י אֹ֑ור וַֽיְהִי־אֹֽור׃ 
4וַיַּ֧רְא אֱלֹהִ֛ים אֶת־הָאֹ֖ור כִּי־טֹ֑וב וַיַּבְדֵּ֣ל אֱלֹהִ֔ים בֵּ֥ין הָאֹ֖ור וּבֵ֥ין הַחֹֽשֶׁךְ׃ 
5וַיִּקְרָ֨א אֱלֹהִ֤ים ׀ לָאֹור֙ יֹ֔ום וְלַחֹ֖שֶׁךְ קָ֣רָא לָ֑יְלָה וַֽיְהִי־עֶ֥רֶב וַֽיְהִי־בֹ֖קֶר יֹ֥ום אֶחָֽד׃ פ

 

Genesis (NASB)

1 In the beginning God created the heavens and the earth.
2The earth was formless and void, and darkness was over the surface of the deep, and the Spirit of God was moving over the surface of the waters.
3Then God said, “Let there be light”; and there was light.
4God saw that the light was good; and God separated the light from the darkness.
5God called the light day, and the darkness He called night. And there was evening and there was morning, one day.

 

1はじめの内に、䰠々かみがみ諸天しょてんと地を床立とこたてた。 
2地は形無く虚ろだった。あきらめが深淵の面にあり、䰠々かみがみ御霊みたま諸水しょすいの上に漂っていた。
3䰠々かみがみ御言みことった。「かげあれ」。そしてかげがあった。
4䰠々かみがみかげを善しと見た。䰠々かみがみかげからあきらめを分離させた。 
5䰠々かみがみかげを昼と呼び、あきらめを夜と呼んだ。そして夕があり、朝があった。第一日。