たいそうご無沙汰。
パスワードも忘れてログインできないかと思った。

最近、組織学者の本来の姿にもどり
ネズミの神経を薄く切る(薄切という)仕事を
やり過ぎた。
何かにとりつかれたように、切って切って切りまくった。

切り方は色々ある。
私がやっているのは「凍結切片」というやり方。
マイナス20度から30度程度の冷凍庫のような
箱に手を突っ込んでその中でカンナをかけるように
切っている・・切る目的は色々ある。
まあ、それはよいのだが・・・。

無理な姿勢で一日8時間くらい6日切り続けたら
体にガタがきた。
節々が痛い。
お腹を壊した。
疲労感が抜けない・・

もう歳だなあ・・・
いつまで現役で切り続けられる事やら。
横浜で開催される予定だった全日本解剖学会の開催が中止された。
形式的には誌上開催という不思議な形態をとった開催であるが、
事実上の中止と言っても良いと思う。

組織学者の端くれである eel は、これに参加の予定だった。
今回の大会は日本生理学会との合同開催であり、
いつもの大会と毛色の違った雰囲気になることを期待していた。
解剖学会というのは他の基礎科学の学会と違って
のんびりとした雰囲気があり、発表に対して活発な議論なんかは
あまり見かけないし、どちらかというと同業者の会合で
「ああ!~先生おひさしぶり」
なんて言いながら世間話に華を咲かせている事が多い。
夜中に猫が集まってじゃれるでもなく、ケンカするでもなく
ただジーッと坐っている、あれに近いものがある。

さて、対する生理学会であるが、一度だけ学部学生の時に
参加したことがある。学生だったから雰囲気がよくわからなかった
けれど、解剖学会とはなにかちがったよう気きがする。

この医学基礎教育においてもっともメジャーな2団体が
合同開催をするというのは、異質な二つが混じり合うという
意味で楽しみだった。

同じような生命現象を対象としていても、違うアプローチと
している可能性のある研究者の会合に、自分の研究領域には関係なく
わくわくしていた。
なんというか、言い換えればその昔にプロレスリングノアと新日本プロレスの
ドーム興業みたいな感じを期待していたのだ。

しかしそれも今回の震災というか、福島原発事故でお流れになったわけだ。
中止の是非はともかく、これからこういったカタチでのアカデミズムにたいする
震災・原発事故の影響はじわじわ出てくるのではないだろうか?
実際、横浜では幾つかの国際学会なんかが予定されているはずだが
きっとこれらも中止になるのではないだろうか?
更には研究費の減少、研究指向の学生の減少などがおこるのではないだろうか?
実際、このような国難に臨んで
「基礎研究がやりたいです!」という雰囲気がなくなってくるような気がする。

問題はこのようなダメージを受けた研究・教育の環境を
いかに良いモノにするかという点だと思う。

我々は如何にしてこの痛手を被った状況の中から
再び光明を灯せるのか?
連綿と続く科学活動を切らすことなく、震災を受けた
学徒にこの光を伝えていけるのか?


「できることをやる」といっても、現在の状況に対して
あまりに無力な事に気が滅入る。

それでもやはり
「後生に伝えていく」
という視点を今後は自分の
研究・教育活動に付加していきたい。




震災の事を考えながら思う。
大事な食べ物って・・・やっぱり米だと。
もちろん、水があっての米だけど。
ごはんと塩があれば、相当な時間たえられそうな気がする。

命の米を外国に依存していいのかな?
個人的には日本の田んぼで実った米を
たべたいな・・。

米・・・もともと大好きだけど、買い占めなんかはしないつもりだ。

塩水を手につけて握ったおにぎりが食べたい。
素手で作ったもの限定です。

「素手で触ったものなんかたべられない」
とかいうやつは寿司屋も行くな!
回転寿司とコンビニのおにぎりだけたべてください。

まあ、清潔なのは大事だけどね。