いつもありがとうございます。

署名研究家・筆跡診断士の吉野直彦です。

今日は、福岡の人ならばよく書く字の成り立ちを紹介します。


その字は、「岡」です。

福岡にお住まいならば、良く書きますね。

(静岡、岡山の人も良く書きますね)


「岡」は「网」(もう)と「火」を組み合わせた形です。

「网」は鋳物を作るときに使う土で作った鋳型の形を表します。

そこに「火」(※「岡」の字の中にある「山」が「火」を表します)を加えて焼き固めることを「岡」といって、焼成した赤土色の鋳型を表すのが「岡」です。

「岡」が付く字には、「剛」や「鋼」などのように、「かたい」「つよい」という意味があるのは、字の成り立ちから納得ですね。


また、「岡」は、赤土色の土地が小高くなったところという意味でも使われます。

「岡」と「丘」の違いですが、「岡」は、上部が平らになった台地状のもので、
「丘」は、もとは真ん中がくぼんだ盆地状のもの、後に小山状のものを意味します。


「岡」には、台地状(台形の形)という意味があるので、その意味と同じように台形になるように書くといいですよ。

こんな感じです。

岡


住所に「岡」が付く、名前に「岡」が付く場合は、書いてみましょう。

「末広がりは縁起がいい」という言い伝えは、「岡」の字でも当てはまります。

例えば、「岡」の字を末広がりに書いて、家が建った人もいます。