霊長目ヒト科ホモサピエンスの皆さまこんにちわ。
日曜日です。
ペリカン万年筆、スーベレーンM800とM1000の比較写真を上げてみようと思います。
これは一目瞭然。
左側のデカい方がM1000ですね。
スーベレーン・シリーズのうち、M800とM1000は部品に黄銅を用いており、重量がある。
それより小さいサイズのM300、M400、M600においては樹脂部分なっているところです。
その点M600以下とM800以上ではサイズの差以上に、素材重量の差によって筆記感に差が出てくるものと思われます。
M800とM1000においては、サイズの差はそのまま重量の差となります。
ペン先も並べてみましょう。
右がM1000、左がM800サイズのペン先です。
ともにバイカラーの豪華なペン先。
18/24純金の無垢に、宇宙金属プラチナによる飾り付け。
好きです。
大好きです。
M800サイズのペン先、と言ったのは、実はこれはM800のペン先ではなくてM900ビッグトレドのペン先であって、これはM800と互換性があるのでそっちに換装していたわけです。
ちなみに金ペン堂調整の逸品。
互換可能ということでサイズは一緒。
ペン先のサイズは軸とは違って書き味に直結している。
ペン先の軟らかさというものは、実は主観的なものでなくて、物理的なものである一方、筆記感は主観的なものです。
筆記感とはインクのフロー、紙との接地感、ペン先の硬軟を主観的に総合したもの。
言わば個人の感想です。
そして、ペン先の軟らかさを感知するためには、ある程度のペン自体の重さがあったほうが理解しやすい。
別に金ペンであるから軟らかいのではなくて、ペン先がしなるような状況であれば、軟らかいペン先といっていいはず。
而して、少し重めのペンを使った上で、ペン先が大きくて薄くて扁平であれば、筆記は軟らかく感じられるものと思われます。
M800のペン先に対してM1000のペン先が大きく、扁平な形状になっているのは見てのとおりですので、外観的にM1000の方が軟らかいペンであると言えます。
そこで実際、筆圧をかけてみると、ペン先の切り割りから、
「ぴこぴこ」と跳ねるような弾性を感じる。
ユーロボックスのオーナーの談によれば、それこそがペンの軟らかさだということでした。
それに比べるとM800の方のペン先は、円筒形方向に巻きが強いように写真からは見受けられ、また、実際書いてみても、M1000のようにペン先が跳ねるような感覚もない。
スーベレーンM800は、M1000に比してに限ってのことではありますが、
硬いペン先の万年筆であると言えます。