出雲大社の天井には
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」
とうたわれた雲の絵が7つあります。
この歌の作者は、スサノヲノミコトさんです。
日本初の和歌となりました。
八雲なのに、なぜ7つなのか。
1つは、訳あって神魂に飛んで行ったという説や、
8つは無限大の永遠を意味し、
完成前の7つで再生を意味する。
など諸説あります。
現場で見るとなんせかっこいい造りの神魂神社。
この神魂神社の天井に一つだけあると言われている雲の絵が見たくて
「フランダースの犬」で少年ネロが一目見たいと願った
ルーベンスの祭壇画を思う気持ちと重なり、
この旅で、どこの神社でも本殿真裏で祈った私は
神魂神社の裏で、
「天井に描かれていると言われている雲の絵が見れますように」
と祈ったのでした。
パトラッシュではなく、お狐さん達に頭を下げる形になる。
そうそう、あの流行り病いのあとで、
神社から無くなった物があります。
それは、神社の入り口で手、口を清める「手水舎」の柄杓。
それを見た時には、どうしようと一瞬考えましたが、
お作法は守りたくて、左手を洗い、右手を洗い、左手に水を掬って口に含み、左手を流しす。という事をしていますが、
このまま、柄杓が元に戻らないなら、
こうしたお作法も消えていくのかもしれないと思ったのは、
参拝する方々が、水の湧き出る下で両手をこすり合わせて手を洗っていたからです。
今回柄杓があったのは、この神魂神社だけでした。