GW中に3日間の連休が頂けましたので、
久しぶりに、美術館へ出かけました。
平安神宮の右脇にあった公立美術館が、
和洋の融合の意匠を残したまま、
現代の建築技術で新たに建て替えられ、
2020年春に京セラ美術館と名を変えていました。
デザイン学校に行っていた頃は、
よく現代美術やアート作品を観にミュージアムへ通っていましたが、見る作品数が増えるごとに、その奥深さや背景までも作品から感じ取れるようになります。
それは音楽でも、お料理でも同じ事ですね。
これまでの歴史の中で積み上げられてきた芸術を破壊し続けた戦後のアート界の中で、伊藤若冲の展覧会が注目を浴びた、時間をかけて作り上げる作品の価値に立ち戻りつつある今にあって、今回の様な木工、織物、などのアート作品を技術的な進歩と工夫で意図したものを形にすることに成功している上で足りない視点を感じていて、それが希求する視点なのだとしたら、もっと違う何かを作品が発していたのだろうかと思いながら、一つ一つを眺めていました。
求めると、目の前から取り上げられる時空にいたこれまでの経験の中で、鉄に波動が宿るなら、時が来て、許可がおりたら、作品達が波動を発しだすのだろうというのが、この文章を書きながら出てきた、
答えらしきモノ。
ひときわ厳しさと緊張感を感じた
A-POC ABLE ISSEY MIYAZIKEチームの
異分野との協業プロジェクトのひとつ
「TYPE-Ⅱ Tatsuo Miyajima project」。
時間や生命を再構築し、
「時を纏う」という発想のもとに
制作されたブルゾンで、
これからも思考しモノづくりを続ける私達を鼓舞する
ヴィジョンの提示作品。