先日のブログで、期待を上回る事の大切さを書きました(https://ameblo.jp/hisho2018/entry-12353317050.html)が、落語界にもこの様な伝説があります。
落語家の弟子は、入門して3年間、師匠の家で炊事、洗濯、掃除、師匠のお世話が仕事。
鶴瓶さんは入門直後のある日、師匠から煙草を買ってくる様に言われました。
鶴瓶さんは「わかりました」と言って師匠の家を出て行き、少しすると汗だくになって帰ってきました。
そうです、全速力で走って煙草を買ってきたのです。
正直、これには他の弟子たちが驚きました。
そして、困りました。
落語家の修行は、なんといっても業務時間が長い。
師匠や奥さんが起きる前に準備し、師匠が寝るまでが仕事です。
そんな弟子たちの唯一の息抜きが、お使いを頼まれた時だったのです。
当時、煙草屋さんの手前にパン屋さんがありました。
煙草のお使い時は、パン屋さんで10分程コーヒー牛乳を飲む。
これが弟子にとって唯一の楽しみでした。
でも、鶴瓶さんが入門してからこの楽しみがなくなってしまいました。
翌日からは煙草のお使いは全員全速力で行く事になってしまったのですから。
煙草のお使いを頼まれた場合、一般人は煙草を買ってくる事だけを考えます。
しかし、入門当時の鶴瓶さんは、「少しでも早く届けよう」としたのです。
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にはしておかぬ。」
阪急電鉄や宝塚歌劇団を生み出した実業家、小林一三さんのこの言葉と、鶴瓶さんのエピソードは重なります。
良い意味で期待を裏切られると人は感動を覚える。
今朝ほど、悟空が超サイヤ人ブルー(サイヤ人が超サイヤ人ゴッドを体得した状態で超サイヤ人に変身すると成る形態)のフルパワーで戦っていましたが、これをさらに超える日もそう遠くないのかもしれない。
翔雲より