1452回目:『「感情」は最強の武器である:「情動的知」という生存戦略』を読んで | 毎日何かを見つけたい!転んでもタダでは起きない!◆40代ワーママ

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『「感情」は最強の武器である 
「情動的知」という生存戦略』
を読みました。

久しぶりに、時間がかかる本でした。

特に前半は脳や神経の仕組み的な
研究の話が多く、

ちょっと油断すると「あれ、これ、
なんだっけ?」となる感じで
読むスピードを落としていました。

それらもとても興味深く
なるほどねぇ、と思いながら
読んでいたのですが

刺さったのは最後の
第3部 情動の傾向と情動を抑える術。

中でも最終章の「情動を操る―情動を
どのようにコントロールするか」でした。

自分の情動の心理的な奴隷になるべき
ではないというストア哲学者たちの
考えが紹介されていました。

「自分ではどうにもならない事柄に
情動的に反応するなと警告している」

「人を苦しめるのは周囲の状況ではなく、
その状況に対する自分の判断だ」

と言った話。

ストア哲学についての知識はありませんが、

自分でコントロールできることだけに
意識を向けようということは
よく聞くことですし、
そうあろうと思ってきました。

ところが、この本に書かれていた
次の箇所を読んで
できていなかったなぁと
気付かされました。

(以下抜粋)

雨でピクニックが台無しになったから
といって、雨に向かって怒ることはない。

雨はどうにもならないのだから、
それはばかげている。

しかし誰かに虐げられると、たいていの
人は怒る。

雨を止められないのと同じく、その相手を
操ったり変えたりすることはふつう
できないのだから、
それも同じくばかげている。

(ここまで)

雨に向かって悪態をつくことはあっても、
心の中では、どうしようもない、と
わかっています。

自分を虐げてきた相手に対して、
はたしてそれと同じように、
どうしようもない、と思えているか。

いやー、思えてない。

さらにこの本では、ストア派の哲学者
エピクテトスの言葉を紹介しています。

「自分でどうにもできない事柄に
ついては、自分には関係ないと
言えるようにせよ」と。

こうしたことを「頭でわかっている
だけでなく、心の底から信じなければ
ならない」のだそうです。

いやー、信じられてない。

「コントロールできることだけに
注力しよう」では弱い。

「自分でどうにもできない事柄に
ついては、自分には関係ない」

この言葉を出すと、まるで無責任な
ように思えてしまうかもしれませんので
口に出さずに心の中で思っておきますが、
ここまでの強さがほしい。

前半、というか80%くらいまで、
面白いけれどじっくり読まねばならない
忍耐が必要でしたが

それ以降はハイライトを付けまくって
(Kindleで読んでいるので)
一気読みしました。

この本については、引き続き書きたい
と思います。


【今日のまとめ】

自分でどうにもできない事柄に
ついては、自分には関係ないと
言えるようにせよ。