1107回目:『私は私の幸福論を歌うから、あなたはあなたの幸福論を歌えばいいの』を読んで | 毎日何かを見つけたい!転んでもタダでは起きない!◆40代ワーママ

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たくさんの考え方や価値観がある中で、みんなが自信を持って意見を言い合い、よりよいところを目指していく、、、そんな世界になったらいいなぁ。

職場やPTA、異なる価値観や考え方の中で日々感じたことを書いています。

『私は私の幸福論を歌うから、
あなたはあなたの幸福論を
歌えばいいの』を読みました。

この本は、3人のオネエ音楽ユニット
「ENVii GABRIELLA」のリーダー、
Takassy(タカシ)さんの著書です。

久しぶりに、時間を忘れて
読みたくなる本でした。

著者の方が経験してこられた
エピソードが尋常じゃない。

性的マイノリティに属している
方だから、なんて安易に結びつける
ような話ではなく

ぶっとんだお母さまの話とかも
おかしすぎる。

オムニバス映画のようです。

事実だけでも圧倒的ですが
そこにつながる思考がすごい。

その出来事から、そう着地するか。
お見事! という納得しかない。

もちろん、どんな本にも
好き嫌われはありますし

Takassyさんの考え方を
理解も、納得も、共感も
できないという方だって
あるでしょう。

でも、私にはドンピシャでした。

師匠と呼ばせていただきたい。

エンガブのファンどころか
パフォーマンスを見たことも
ないのに、恐縮ですが……。

同じような思考や経験を
もっているところもあったから
という理由も大きいです。

字が上手い同級生の女の子が
「なんで私ってこんなに字が
下手なんだろう」と言ったことに

「そうだね」と答えたら
相手が泣きだしたという
エピソードが紹介されていました。

私も同じようなことをしています。

小学校低学年の頃、
「そんなことないよ!」の
コメント待ちだと知りながら、

「私、足が遅いから……」
と言った、クラスで一、二を
争う瞬足女子に向かって

「自分で思うなら、そう
なんだろうね」と言い放って
空気を凍りつかせるとか。

思い出しながら書いていて、
汗はかかないまでも身体が
熱くなります……。反省。

エピソードだけでも楽しいし、
考え方から学ぶこともできる。

でも、それだけじゃない。

たまに出てくる「副音声」が
またおかしい。

たとえばこんな感じ。

ーーーーーーーーーーー
とりあえず、アンタは江の島に
行きなさい(え、待って。なんで
江の島なの? 私こんなこと
言ったっけ、ライターさん?)

(中略)

話はそれからよ。
……だそうです(笑)

この本は、ライターさんに
まとめるのを手伝ってもらって
書いているんだけれども、

ライターさんのメモを見ると
自分が話したことなのに
結構忘れてるんだって驚いて
います。

再度、担当編集とライターさんに
確認したら、「ちゃんと言ってます。
我々は捏造しません」って
言われました。気をつけよ。
ーーーーーーーーーーー

みたいな。

オムニバス映画を観ているところに
急に入る副音声。最高です。

そして最後に、読者への応援に
なっているのです。

しかもそれが、
説教くさくもなければ、
押し付けがましくもない。

Takassyさんご自身が
生きづらさを感じてこられた
実体験だからなのかもしれませんが

「だから、みんなもがんばろうよ!」
みたいな押し売り感はありません。

淡々と語られているのに、
なんだかとっても熱いものを
受け取れるのです。

ーーーーーーーーーーーーーー
赤裸々な自身の半生と、
そこから導き出される人生哲学は、
愛も毒もたっぷり。

ファンでなくても引き込まれる
こと間違いなしの逸品です。
ーーーーーーーーーーーーーー
と、Amazonの紹介に書かれていた
ことに嘘はありませんでした。

(繰り返しますが、あくまで
私にとっては)

いやー、いい本を読んだなー。

ただただそんな気分です。


【今日のまとめ】

いやー、いい本を読んだなー。