最近、映画ネタばかりですが
今回も映画ネタを書かせて頂きたいと思います。

大々的にCMなどをしていながら
どうやら「悼む人」がコケているらしいという記事を読みました

読んだのはコチラの記事
http://news.livedoor.com/article/detail/9890271/

まず、大前提として…。
私はこの映画は見ていない。ハッキリ言って見たいと思わなかった。

さて、映画の話をしたいと思う。
情報として持っているのは「天童荒太」という作家さんの
直木賞受賞作品を映画化したもので大変に前評判が高かった。
公開前にはCMをバンバン打ち出して、なかなかの宣伝。

しかし、私個人としてはこの宣伝。
この宣伝があったからこそ、「私は見ない」と決めてしまったと言わざるを得ない。

さて、皆さんは映画の広告において、基本であり最も重要な部分を知っていますか?
予告編を作ったりするのは当然重要ですよね。
ミステリー作品なら、どんな謎があって、どんな解決がされるのか。
最後に待ち受けるどんでん返しは?などの想像を掻き立てる編集は重要です。
アクションなら、ド派手な爆破シーンや愛情や友情が見えるシーンを差し込むのも当然の手法。

いえいえ、そういう部分の前に重要なのがあるのです。
それは宣伝文句「キャッチコピー」の作成です。
2時間ぐらいある作品を僅か数十文字に凝縮し
広告として覚えやすく、すんなりとあらすじを理解でき
作品への興味を持ってもらう、大変重要な広告文なのです。

で、この映画のキャッチコピーは
「あなたは思い出す。誰に愛され、誰を愛していたか。」
というもの「うん、なかなかに良い」
残された人が、どれだけ故人を愛していたのか。それを伝える意味でも
「キャッチコピー」としては成立している。

キャッチコピーとしては申し分はない
愛を感じられない世の中、なんて呼ばれる今のご時世では
十分にキャッチーで、泣きたい映画を見たい人には向いている。

私が気になったのは別の宣伝文句です。
それが「これは人々の宝物となる映画です。」という文言です。
別に第三者や識者がそれを言うなら納得もできます。
ですが、これを書いたのが「原作者:天童荒太」なのです。

いやいや、原作者が、原作を題材にした作品を褒めたらいかんでしょ。
当然、関わっている人も違って、監督がいたり俳優がいたりするから
芸術品としては別の作品。と言えるかもしれませんが…

ミケランジェロが生きていて、学生がスケッチした
ダビデ像を「最高だねー」なんて褒めても
自分のダビデ像を生徒のスケッチを踏み絵に自画自賛したとしか写らない。
ある意味、「褒めの転写」とでも呼ぶのだろうか

「君は私の作ったダビデ像をスケッチしたから、それだけ素晴らしい作品ができたのだよ」と
そんな邪な言葉が聞こえてきそうでならないのだ。

まあ、私個人の性根がねじ曲がっているから
そんな変な深読みするんだ。なんて言われたらそれまでだが…
少なからず、こういう見方をした一般の人もいるのではないだろうか

あえて言わせて頂くと
映画「悼む人」にとってあの広告文は大罪に値する、と個人的には思っている。
皆さんはあの広告分を見て、どうとらえただろうか?