
自閉症の長男。そして、入院を繰り返し、うつ病を発症、幾度も自殺未遂を図った妻。
そんな家族を守りながら、同期トップで大企業の取締役に。
そして、東レ経営研究所の社長になった佐々木常夫さんの話。
振り返ってみれば、家内が病気で一番大変な時期、私の幸せというのは「何もないとき」でした。
家内に何かが起こればすぐにその時間(幸せの時間)は終わる。
課長時代というのは、妻と子どもの面倒を見なければなりませんから、物理的に早く帰らなければなりませんでした。
だからこそ、仕事の効率化をどんどん追求していったんです。それが後に「部下を定時に帰す仕事術」として本になりました。
仕事の効率化に必要な両輪は、コミュニケーションと信頼関係なんです。
私は春と秋に一人2時間の面接を行っていました。最初の1時間はプライベートの話を聞く。
彼らが、話を私がどこにも漏らさないという信頼関係があれば、話してくれます。
その後、1時間、今度は仕事の話をする。
こういうコミュニケーションと信頼関係があれば、忙しいときに怒鳴ったって、なんてことはないんです。間違った判断も部下が指摘してくれる。また、悪い情報もすぐに報告してくれる。
こういうことを上司はやるべきなんです。
就職は、銀行が先に決まっていたんです。ただ、先輩に会っただけで簡単に決まったので、こんなんでいいのかと、今から試験を受けられるところはどこかないか、と探したら3社あって、その一つが東レでした。
会社に行くとわかるでしょう。この会社なら自由にやれそうだな、と思ったんです。
私のサラリーマン人生の転機となったのは、入社9年目のとき、大手取引先に出向いて再建に携わったことです。その会社がつぶれたら、東レは数百億円の損失を被る。そんな会社へ送り込まれたんです。
平日は毎晩0時まで仕事。土日も仕事。残業は200時間を超え、予算制度も管理制度もない。システム化もできていない。再建計画も作らないといけない。一人で3役、4役を求められる。
そんな修羅場から東レに戻ったら、なんとも生ぬるいなと感じてしまって。戻って緊張感のなさに拍子抜けしてしまったんです。このとき考え始めたのが、もっと要領よく、最短コースで仕事をするにはどうすればいいのか、でした。
私は、会社で一番忙しい部署だといわれていた課の社員を3分の1にしました。これには営業も生産も驚きましたね。少人数でも効率化すれば事業は回るんです。
あっという間に赤字事業部から黒字になりました。
自分が課長になったら、どんな課長になるべきかを考えていました。
自分が部下の都合を全く考えてくれない課長のもとで働いていたときもありました。そのとき「絶対にこんな課長にはならないぞ」と思っていましたね。
イヤなヤツだと嫌っていたところで、何もいいことはありません。人を愛して損をすることはないんです。
自分を愛する人間は、人を愛するんです。
自分を愛する人というのは、人の気持ちがわかる人なんです。
そうでなければ、人の上になど立てないんです。
私は母から、世のため人のために働きなさい、と教えられました。世のため、人のために働くと、めぐりめぐって自分に返ってくるんです。
仕事は自己実現の場だとよく言われます。これは、マズローの欲求5段階説の一番上にあるわけですが、私にはもうひとつ上があると思っています。
それが、自己超越です。
自分を磨くために働くんです。
成長するために働くんです。
もっと高いところに行くんですよ。
ただし、一生磨き続けなければいけません。
だからこそ、挫折やドロドロを味わっておくことです。そういうものを乗り越えていないと、山に登ったときにいい見晴らしのところには出られないんですよ。
たくさん味わっておくと、登ったときの景色は、ものすごく晴れやかなものになるんです。
自分を磨くために働くんです。
いい言葉です。
言ってみたいし、言えるように、磨き続けたいです。
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