それは、ご利用者様やご家族それぞれの考え方次第なのだと感じております。
そう思うのは、介護タクシーの仕事を通じて本当に多様な方々をご案内しているからです。
施設に入所されているお母様へずっと愚痴をこぼされている方もいらっしゃれば、お仕事を休んででも病院の付き添いに来られるご家族もいらっしゃいます。
車内でのご家族同士の会話に、私が余計な口を挟むことは決してございません。
ただ、限られた空間だからこそ伝わってくる思いがあり、感じることは多々ございます。
そうした一つひとつの出会いや気づきは、介護タクシーというビジネスを続けている限り、すべて自分の中の「経験値」として蓄積されていきます。
アニメの『俺だけレベルアップな件』ではありませんが、人生や仕事において「経験値」を積み重ね、自分自身をレベルアップさせていくことは本当に大切だと実感しております。
おかげさまで、弊社の介護タクシーは今年で17年目を迎えました。
開業当初はヘルパーの資格を取得して意気揚々と始めたものの、実際には現場での介護が全くできませんでした。前職は自動車ディーラーの管理職しておりましたので、毎日スーツネクタイでした。
しかし、介護業界に飛び込んで、スーツからジャージに着替えて仕事をすることになりました。
資格を持っていることと、現場でスムーズに介助できることの間には大きな壁があったのです。
そこで私は、訪問介護事業所でアルバイトをさせていただくことにいたしました。
現場では本当に多くの貴重な経験を積ませていただきました。
おむつ交換や入浴介助はもちろんのこと、エレベーターのない団地の3階から利用者様をおんぶして降り、デイサービスへお送りするといった業務も経験いたしました。
介護における体術や身体の使い方を誤ると、自分自身の腰や体を壊してしまいます。
そうした事態を防ぐためにも、経験豊富な先輩方に一から指導を受け、愚直に自分の技術向上とレベルアップに努めてまいりました。
さらに私には、介護タクシーを始める前に自動車ディーラーで26年間勤務していた経験がございます。
ディーラー時代に培った接客力や観察力があるからこそ、移動中という短い時間の中でも、お客様やご家族が何を求めていらっしゃるのか、そのニーズを素早く感じ取り、お一人おひとりに合わせた柔軟な対応が可能となっております。
単なる「値段の安さ」だけでは提供できない、確かな「安全」や「介助技術」、そして積み重ねてきた「経験値」から生まれる「細やかな対応力」。
17年間続けてきた今だからこそ、ただ乗せて目的地へ運ぶだけにとどまらない本物の価値を、これからも皆様にお届けしてまいりたいと思っております。





