「世論調査」雑感 | 三宅久之オフィシャルブログ「三宅久之の小言幸兵衛」Powered by Ameba

「世論調査」雑感

前回のブログで、党員票で過半数を得た石破茂氏を、国会議員による決選投票で安倍晋三氏が破った自民党総裁選について、「民意が反映されない」と抗議、辞任表明した同党秋田県連幹部4人を「ポン助」呼ばわりしたが、この4人は早くも辞意を撤回したそうだ。

 

 私が、自分たちで決めたルールに従うのが不満だというなら「辞めればいいだけ」と批判したことが触発したわけでもないだろうが、県内外の党員、支持者から非難、抗議が相次いだためだという。

 「誤りを改むるに憚ることなかれ」ともいうが、自らの進退についてあまりにも軽々しい。自重自戒を求めておきたい。

 

 ところで、野田首相は第3次改造内閣を発足させたが、彼の口癖の「ノーサイド」はどこへやら。代表選で戦った3陣営から一人も入閣させないという人事は、いかにも偏狭で報復の匂いがする。

 

 唯一の目玉、田中真紀子さんの文科相起用についても、朝日、読売両紙の調査では過半数が「期待しない」と回答しており。マスコミ各社の世論調査でも、内閣支持率には目立つほどの変動はない。

(いずれも9月の調査、朝日25%→23%、毎日25%→25%、読売29%→34%、共同26%→29%)

 

一方、野田佳彦、安倍晋三両氏のうち、どちらが首相に相応しいか、との設問に(朝日は安倍39%、野田34%、読売は安倍44%、野田34%)と現首相が野党党首に引き離され、政党支持率は自民党に大差をつけられた。

 

 野田首相が、内閣改造という支持率アップの絶好のチャンスを生かせなかったのは、参謀に人がいないことに尽きる。 相談相手があの古色蒼然とした輿石東氏だけではなぁー。