嘲笑、小沢新党 | 三宅久之オフィシャルブログ「三宅久之の小言幸兵衛」Powered by Ameba

嘲笑、小沢新党

小沢新党の党名が、民主党では使い古して鮮度を失った「国民の生活が第一」だと知って思わず笑ってしまった。

 

 政党が「国民の生活が第一」に考えるのは当たり前のことで、「政治家、官僚の既得権益擁護が第一」「国民の生活は二の次」なんていうことは、たとえ本音で考えていても、口に出して言うわけはないではないか。

 

93年、経世会の跡目争いで小渕恵三に敗れた小沢が、 「政治改革」の旗にかけ換えて新生党を作った。当時、小沢には改革者としてのイメージがあり、小沢に賭ける人も多かったので、小沢と行を共にした人は衆院35人、参院8人にのぼった。以来20年の歳月が流れたが、その中から今回小沢と運命を共にしようとした者は一人もいない。


「一郎はわがまま者だから、最後はオレが面倒を見る」といっていた長老、渡部恒三も、今回は「国民は賢い。これまでの小沢の政治活動を見て、小沢という人物を見抜いている」と突き放している。

 

戦後、新自由クラブや日本新党など、既成政党にない新鮮味を出した新党が、一過性にせよ支持を集めたことはあった。しかし、いま世論調査で「期待せず」が80%を超す小沢新党が、今度の選挙で一時的にしてもブームを起こすことがあるだろうか。

 

小沢はイタリヤで成功した「オリーブの木」にならって、大坂維新の会や東京の石原新党(これは出来ない可能性が高いが)と連絡をとることで活路を開こうとしているようだが、いずれからも「ノー」を突きつけられている。

小沢新党の前途は限りなく暗い。