BMAL1(ビーマルワン):甘いものを食べるのに適・不適の時間とは? | 総合診療医:誰もがわかりやすく医療を理解する事ができるブログ

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「否定の極論」記事に疲れたあなたへ贈る:「食事」「睡眠」「運動」・・これら「健康の三本柱」をねじ曲げずにポジティブに考えるブログです。

普段から健康、特に食事に注意をされていても、甘いものが好きな方が多いですよね。

  

食べる行為は我慢大会ではありません。

少々の我慢は必要でも、楽しむ事は人生において必要です。

  

  
また、食事の回数は多すぎても少なすぎても良くありません。
頻繁に食べると、インスリンが絶えず分泌され、膵臓の休む暇がありません。
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逆に、1日1~2食だと1食での血糖値が急上昇(血糖値スパイク)し、1日3食に比べてむしろ糖尿病の原因になります。

1日3食の中で、朝食が最も大切である!!

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だけど、たまにはスイーツを食べた~い!!
では、いつ食べるのが良いと思いますか?
  ↓ 
答えは「3時のおやつ」なんです。
 
   
~3時のおやつの時間は1日の中で一番太りにくい時間~
  
(1)
午後3時は血糖値を下げるインスリンを分泌する膵臓の働きが、1日の中で最も活発になる時間です。
  
(2)
午後3時は脂肪蓄積たんぱく質「BMAL1(ビーマルワン)」の増加量が、1日の中で最も少ない時間です。
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BMAL1(ビーマルワン)とは?~
これは脂肪細胞に脂肪を溜め込む働きをするタンパク質です。

上の図のように、午後3時前後に最も数が少なく、午後10時以降になると数が多くなります。
  

午後10時以降になると、BMAL1はマックスで午後3時の10~20倍発生します。
したがって午後9時以降は、出来るだけ食べない方が無難です。

  

ただし、食事の時間と肥満とは無関係とする研究もあるようです。

ですが、寝る時間になっても消化されない形で胃腸に残ると、睡眠の質にも影響します。就寝2時間前は、出来れば食べない方がいいでしょう。
どうしても、残業やシフトワークなどで夕食を摂る時間が遅くなりそうな人は、夕食の分食をお勧めします。
早めに1回目の夕食を摂り、2回目の夕食は軽くするなどの工夫が良いと思います。
  

  

~我慢できずに夜食におやつを摂ってしまった場合は?~
レモン1個分をできるだけ多く絞って、適度な量の水に薄めて飲む事がお勧めです。
レモン特有の「エリオシトリン」というポリフェノールが、腸での脂肪吸収を抑制するとされています。
  
~ダイエット中のおやつには?~
出来れば「腸」が喜んでくれる食物繊維が多く入ったおやつが理想的です。

「和菓子」には食物繊維が多く入っています。もちろん食べ過ぎには注意が必要です。

  

   

今の栄養学は「時間栄養学」を考慮しています。
食べるカロリーよりも食べる時間の方が大切です。
  
また決められた時間に食べる(特に朝食)事は、人間の生活リズムの上でとても大切な事です。

⇒ 『1日3食の中で、朝食が最も大切である!!

  

▲サーカディアンリズムの調整方法

  

  

1日は24時間ですが、人間の体内時計、いわゆる「サーカディアンリズム」は平均24時間11分です。
もし我々が、時計のない暗い部屋に閉じこもっていると、11分ずつ生活時間がずれるとされています。
   
この11分をリセットする必要があります。
ちなみにニワトリは「コケコッコー」と同じ時間に鳴くことで、リセットしています。
  
その方法は2つです(上の図)。
・日光を浴びる
・朝食を摂る
  
下図はこちらのサイトより引用しました。
体内時計を整える12箇条

  

ちなみに人間の「サーカディアンリズム」は、時間によって特徴があります。

  

救急領域では、AM9時頃のゴルフ中に心筋梗塞を発症したという事が度々あります(下の図を参照)。
  

  

それにしても「3時のおやつ」という言葉は、我々が子供の頃からありましたが、当時の大人たちはBMAL1など知る由もありません。
おそらく現代社会のように理論を与えられるのではなく、今の時代の大人よりも日常の経験や勘を大切にしていたのかもしれません。
そしてそれは、今の我々大人に足りない事だと思います。

  

与えられた情報を一方的に鵜呑みにするのではなく、自分でも調べて、かつ自分でも経験する事がとても大切です。
  

(写真はネットより拝借)

  

  

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