I LOVED YESTERDAY / YUI | 近藤ひさしオフィシャルブログ「ドクツボ」Powered by Ameba

I LOVED YESTERDAY / YUI

昨日を愛せるように 今日を生きてゆこう
明日も同じ気持ちでいたいから

I LOVED YESTERDAY / YUI 制作にあたり・・・

前作「CAN'T BUY MY LOVE」、前々作「FROM ME TO YOU」に
引き続き、YUIとは今回のサードアルバムも
早い段階から制作はスタートさせていただきました。

ドラマ主題歌にもなったNamidairoでみせたストリングスと
アコースティックの優しくせつない初期のイメージ。
ストレートなロックンロールMy Generation。
サウンドにも大きく挑戦したLOVE&TRUTHのような
エモーショナルなロッカバラード。
そして最新曲Laugh awayのようなグレイトポップ!

だけど何処から切っても、それは疑う事なく
YUIサウンドとなってゆくのを
あたらめて実感できたし、彼女の頭の中に広がる宇宙を
僕は出来るだけカタチにしてゆきたいと
そんな意欲がさらにわいた制作期間でした。

YUI本人が語る「後悔のないような生き方」
そんなキモチがしっかりと込められたと思います。

I LOVED YESTERDAY。
いっさい妥協ない作品集になりました。

それぞれの歌に登場してくる、それぞれの主人公が
どんな昨日を過ごしていたのか、
そんなイメージを広げながら
是非、聴いてみてください。

*)詳しくは公式の発表を待ってくださいね。

でわ、全曲解説へ HISASHI KONDO




01. Laugh away

ささやかな恋心を持っている
素直でまっすぐな少年がこの歌の主人公だ。

青空の下/自転車で/となり街まで/
駆け抜けてゆく/情熱的/はじまりの予感/
春休み/冒険心/・・・

グリコ「ウォータリングキスミントガム」CMソング♪
この春、POPで最高なキラーチューン完成。

*) CM担当の方が本当に熱心で
写真も織り交ぜながらイメージは具体的に
でも制作は自由に!という絶妙なオファーでした。

ありがとうございました。



02. My Generation

高校に入学してすぐ彼女は音楽を目指し中退している。
そのとき当然メジャーデビューが決まっていたわけではない。
まだ何ひとつ手がかりのないまま、とにかく音楽の道を自分で切り開くべく
環境を変えたのだ。音楽塾に行き、その後ソニーのオーディションに
合格したのは有名な話だ。

Sixteen My Dreamというフレーズが出てくるけれど
人生のなかで本当にたくさんの事が動いた時期に違いない。

彼女が僕に初めて会ったのもギリギリ16歳の時だったのだから
その1年間の行動力には本当に驚かされる。

そんな高校中退時の決意と覚悟が
感じられる楽曲に仕上がったと思う。

サウンドは彼女の魅力のひとつでもあるギターロックだ。

レコーディングではギターソロも本人に挑戦してもらったのだが
本当にセンスもよくやりやすかった。

テレビ朝日ドラマ「生徒諸君!」の主題歌にも抜擢。



03. Find me

あたしの事を見つけてほしい。
そう想いながら
何もない季節を過ごしたことが
あなたにもあるはずだ。

次のドアを探している様子は
彼女らしくもあり
共感できる部分だと思う。

ポップなギターフレーズにのせて
そんな想いは綴られている。



04. No way

前作を聴いてくれているリスナーなら
すぐに これはRUIDO的な存在の曲だと
気づいてもらえると思う。

パンキッシュなサウンドに
"ヤキモチ"を添えて
76秒で駆け抜けるYUI'sロックンロールだ!



05. Namidairo

だいじょうぶ そう言ってみたけど
そんなはずないでしょ・・・

恋人だけに限らず、仕事でも友達でも
心配かけないようにと つい強がってしまう主人公の
本音がこぼれた瞬間をうまく表現できたと思う。

テレビ朝日系ドラマ赤川次郎ミステリー
4姉妹探偵団 主題歌にも抜擢。

アコースティックなストロークに
ストリングスを絡めた YUIの王道サウンド。

この曲をシングルとしてリリースしたいと言った
YUIはかっこいい。



06. Daydreamer

ステレオタイプの毎日に
刺激を求める空想ヒーロー!

それはアメリカンコミックなどの世界ではなく

実は日常の中で誰もが
描いているはずのストーリー!?

「自分は自分で変えられる」がテーマ。



07. Love is all

評論家はモノが出来るまでの経過を知らない。
ましてや真実に触れることはデキナイ。

CDを心待ちにしてお店へ行き
手にいれてくれる方々のためにも
愛を持ってコメントしてほしいと願っている。



08. I will love you

恋愛には不安やすれ違いが付きものだ。

この歌の主人公だって
それなりに恋はしてきた
と歌っている。

I wii love youとはI love youの一歩手前、
恋のはじまりを意識した瞬間。

そしてこの恋のはじまりは
今までにないくらい

自然のままでいられる
自分に喜びを感じている。

そんな優しくも微笑ましい曲に仕上がった。



09. We will go

ひと昔、坂井泉水さんや岡村孝子さんの歌に

♪負けないで
♪あなたの夢をあきらめないで
などの大ヒット曲があった。

愛する人への
気持ちを込めた激励ソングは
いつの時代にも指示されてきた。

2008年YUIからのメッセージは
スピード感あるギターサウンドに絡めて
情熱的に仕上がったと思う。

LIVEでも欠かせない1曲になるはずだ。



10. OH YEAH

アルバム制作の一番最後に
レコーディングした。

*)「解禁前情報」の連絡あり一部削除

新社会人を応援する!

Baby♪のコーラスが
とても印象的に仕上がったと思う。



11. My friend

学生時代の淡い恋心を歌った曲。

お互いの気持ちは確認しなかったけれど
今もときどき思い出されると歌う。

そしてタイトルにもあるように
あえて、その彼を「My friend」と呼ぶところで
懐かしさから"今"へ繋がってくる感情が
うまく表現されているのではないだろうか?

アコースティックなサウンドに
ギターフレーズも印象的だ。

LIVEでは弾き語りもありそうな1曲。



12. LOVE & TRUTH

クローズド・ノートという映画は観られただろうか?
この曲はその台本をいただいてからの
書き下ろしだった。

もちろん二人の女性の感情もあったけれど
登校拒否になった、あの女の子が
一生懸命「翼をください」を歌う部分に
YUI自身胸を打たれたと話していた。

好きな人が出来て、その人には忘れられない人がいて
でも、そんな過去も含めて
受け入れてゆこうと決意するとき

最後まで歌を信じ続けた
少女のまっすぐな瞳を思い出して
励まされることだろう。

ギターソロも本人が担当。
24人のストリングス隊も豪華な1曲だ。



13. Am I wrong

すべての人とわかり合うことは
理想ではあるけれど不可能だ。

それは生活の中で
誰だって実感している。

でも歌にする責任のうえで
わかり合えないと言い切ってしまうことは
勇気のいる発言だ。

しかしYUIは譲れないものがあるのだから
わかり合えない人ができてしまうことは
悲しいけれど、仕方ないのでは?
と問いかける。

そんな大きなテーマを
投げかけて

アルバムの最後は
締めくくられる。




どうぞよろしくお願い致します。
Sound Produce & Directed by HISASHI KONDO