子孫繁栄 おせち料理
おせち料理には子孫繁栄の意味がある?食べ物ひとつひとつに込められたいわれを知っておこう!
おせち料理と言えば誰でも知っているお正月料理ですよね。いろんな料理を少しづつ食べるおせち料理にはその料理の食材ごとにいわれがあるということも皆さんご存知だと思います。
年のはじめに食べる料理として見た目にも華やかなおせち料理ですが、そのひとつひとつに込められたいわれについて詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか?健康長寿や子孫繁栄などを願う食べ物を使った、年始にふさわしい願いを込めているおせち料理についてご紹介します。
地域によってさまざまなおせち料理がある!基本的な「おせち」とは?
おせち料理は食材そのものを生かした料理がたくさんあるためか、その地域の特産物を使ったものが多く、地域性も出やすいです。歳神様に捧げる供物としての料理が「おせち」で「節目の日のための供物」という意味から「御節供(おせちく、おせつく)」と呼ばれたのが語源とされています。
おせち料理の由来
おせち料理は「御節料理」と書きます。そもそも節会や節句の料理のことを指しますが、その節会や節句の中でも一番重要な正月のおせち料理を一般的に「おせち」と呼ぶようになりました。
お重を使っているおせちを想像する人も多いでしょうが、このお重にも「幸せを重ねる」という意味が込められています。その内容も以下のように決まりがあります。
一の重(一番上の重)
祝い肴・口取り→かまぼこ・栗きんとんなど
二の重(上から二番目の重)
焼き物→鯛や海老などの海の幸
三の重(上から三番目の重)
酢の物→酢の物など
与の重(一番下の重)
筑前煮など山の幸を使った煮物など
正式なおせちは四段重ねとされています(諸説あり)。また、四は縁起が悪いとされることから「与の重」となっています。
関東風と関西風?
一般的にうどんや煮物など、関東風と関西風というように二極化で表現されがちですが、実際にはもっとたくさんの違いがありますよね。おせち料理にも様々な違いがあります。
また、おせち料理をたべるタイミングとしては、年が明けてからという人が多いと思いますが、北海道などでは大晦日に食べるという習慣の地域もあるそうですよ。
こんな変わり種おせち調理も
変わり種とはいえ、一般的なイメージのおせちを考えると、のお話になりますが、地域ごとにこんな食材・料理もあります。
青森→うにやアワビを使ったお吸い物「いちご煮」
千葉→海藻をこんにゃくのように固めた「海藻こんにゃく」
栃木→色鮮やかに色付けされた「水ようかん」
石川→溶き卵を寒天で固めた「べろべろ」
日本全国津々浦々、都道府県ごとのみならず、もっと小さい単位での地域性も楽しめるのがおせち料理ですね。子孫繁栄を願う食べ物も地域によって様々あるのですね。
おせち料理に込められたいわれにはどんなものがあるのか?
子孫繁栄への願いが込められた食べ物や健康長寿を願う食べ物など、おせち料理の一品一品にはそれぞれ願いが込められているというのは誰でも聞いたことがありますよね。ここではもう少し詳しくその込められた願いについてご紹介します。
健康長寿を願う
おせち料理で健康長寿を願う料理の代表と言えば「海老」ですよね。海老は長いヒゲや腰が曲がっている様子から「腰が曲がるまで長生きする」という意味があります。また、目が出ている様子が「めでたい」という意味もあるそうです。脱皮を繰り返すので「生まれ変わり」という意味もあるそうですよ。
子孫繁栄を願う
子孫繁栄を願う食べ物の代表と言えば「数の子」です。多くの卵が並んでいる様子から「子だくさん」「子孫繁栄」を意味しています。また、ニシンの卵を塩漬けしたり乾燥させた料理であることから「二親=ニシン」にかけて両親の健康や長寿の祈願も込められています。これは知らなかった人も多いのでは無いでしょうか。
未来への希望を願う
かまぼこは半月の形を「初日の出」に見立てることで新年の祝にピッタリの料理とされています。紅白で並べて盛り付けることも多く、紅白の紅は「慶び」「魔除け」を、白は「神聖」「清浄」を意味しています。
子宝に恵まれる縁起が良いとされる食べ物にはどんなものがあるのか
子宝に恵まれる願いを年始のおせち料理で祈るのはとても素敵ですよね。昔は特に一族繁栄につながる意味でも欠かせない願いだったのでしょう。おせち料理を中心に子孫繁栄の願いが込められた食べ物をご紹介します。
おせち料理でも食べられる
前述の数の子以外にも子孫繁栄を願った食べ物がおせち料理にはたくさんあります。
魚などを昆布で巻いた「昆布巻き」は「よろこぶ」や「子生」とも繋がります。「里芋」は種芋から多くの子芋や孫芋がつくので子孫繁栄の意味が込められています。
果物にも子宝にまつわるジンクスが
果物には子宝のジンクスをもつものもあります。「ザクロ」は鬼子母神の伝説から子宝の果物とされていますし、「桃」は中国で子宝や健康長寿の果物とされているのは有名ですね。日本でも桃太郎の話から派生して「おばあさんが桃を食べることで子供を授かることができた」という話もあるそうです。
和菓子にも願いを込めて
おせち料理のように和菓子にも子孫繁栄の願いが込められていることがあります。「柏餅」はその代表です。柏餅に使われている柏の葉は新芽が出るまで落ちることがないことから、子供が生まれてから着実に成長していくことにつながるそうです。昔の一族繁栄の願いから言えば家系が途絶えることがないということで縁起物とされているようです。
まとめ
お正月には毎年当たり前のようにおせち料理を食べていた人も多いと思いますが、少し調べて見るだけでもいろんな願いが込められていることがわかりますね。
来年は、そのおせち料理に込められたいわれを知ってゆっくり味わいながら食べてみるのも良いのではないでしょうか?
おせち料理には子孫繁栄の意味がある?食べ物ひとつひとつに込められたいわれを知っておこう!
おせち料理と言えば誰でも知っているお正月料理ですよね。いろんな料理を少しづつ食べるおせち料理にはその料理の食材ごとにいわれがあるということも皆さんご存知だと思います。
年のはじめに食べる料理として見た目にも華やかなおせち料理ですが、そのひとつひとつに込められたいわれについて詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか?健康長寿や子孫繁栄などを願う食べ物を使った、年始にふさわしい願いを込めているおせち料理についてご紹介します。
地域によってさまざまなおせち料理がある!基本的な「おせち」とは?
おせち料理は食材そのものを生かした料理がたくさんあるためか、その地域の特産物を使ったものが多く、地域性も出やすいです。歳神様に捧げる供物としての料理が「おせち」で「節目の日のための供物」という意味から「御節供(おせちく、おせつく)」と呼ばれたのが語源とされています。
おせち料理の由来
おせち料理は「御節料理」と書きます。そもそも節会や節句の料理のことを指しますが、その節会や節句の中でも一番重要な正月のおせち料理を一般的に「おせち」と呼ぶようになりました。
お重を使っているおせちを想像する人も多いでしょうが、このお重にも「幸せを重ねる」という意味が込められています。その内容も以下のように決まりがあります。
一の重(一番上の重)
祝い肴・口取り→かまぼこ・栗きんとんなど
二の重(上から二番目の重)
焼き物→鯛や海老などの海の幸
三の重(上から三番目の重)
酢の物→酢の物など
与の重(一番下の重)
筑前煮など山の幸を使った煮物など
正式なおせちは四段重ねとされています(諸説あり)。また、四は縁起が悪いとされることから「与の重」となっています。
関東風と関西風?
一般的にうどんや煮物など、関東風と関西風というように二極化で表現されがちですが、実際にはもっとたくさんの違いがありますよね。おせち料理にも様々な違いがあります。
また、おせち料理をたべるタイミングとしては、年が明けてからという人が多いと思いますが、北海道などでは大晦日に食べるという習慣の地域もあるそうですよ。
こんな変わり種おせち調理も
変わり種とはいえ、一般的なイメージのおせちを考えると、のお話になりますが、地域ごとにこんな食材・料理もあります。
青森→うにやアワビを使ったお吸い物「いちご煮」
千葉→海藻をこんにゃくのように固めた「海藻こんにゃく」
栃木→色鮮やかに色付けされた「水ようかん」
石川→溶き卵を寒天で固めた「べろべろ」
日本全国津々浦々、都道府県ごとのみならず、もっと小さい単位での地域性も楽しめるのがおせち料理ですね。子孫繁栄を願う食べ物も地域によって様々あるのですね。
おせち料理に込められたいわれにはどんなものがあるのか?
子孫繁栄への願いが込められた食べ物や健康長寿を願う食べ物など、おせち料理の一品一品にはそれぞれ願いが込められているというのは誰でも聞いたことがありますよね。ここではもう少し詳しくその込められた願いについてご紹介します。
健康長寿を願う
おせち料理で健康長寿を願う料理の代表と言えば「海老」ですよね。海老は長いヒゲや腰が曲がっている様子から「腰が曲がるまで長生きする」という意味があります。また、目が出ている様子が「めでたい」という意味もあるそうです。脱皮を繰り返すので「生まれ変わり」という意味もあるそうですよ。
子孫繁栄を願う
子孫繁栄を願う食べ物の代表と言えば「数の子」です。多くの卵が並んでいる様子から「子だくさん」「子孫繁栄」を意味しています。また、ニシンの卵を塩漬けしたり乾燥させた料理であることから「二親=ニシン」にかけて両親の健康や長寿の祈願も込められています。これは知らなかった人も多いのでは無いでしょうか。
未来への希望を願う
かまぼこは半月の形を「初日の出」に見立てることで新年の祝にピッタリの料理とされています。紅白で並べて盛り付けることも多く、紅白の紅は「慶び」「魔除け」を、白は「神聖」「清浄」を意味しています。
子宝に恵まれる縁起が良いとされる食べ物にはどんなものがあるのか
子宝に恵まれる願いを年始のおせち料理で祈るのはとても素敵ですよね。昔は特に一族繁栄につながる意味でも欠かせない願いだったのでしょう。おせち料理を中心に子孫繁栄の願いが込められた食べ物をご紹介します。
おせち料理でも食べられる
前述の数の子以外にも子孫繁栄を願った食べ物がおせち料理にはたくさんあります。
魚などを昆布で巻いた「昆布巻き」は「よろこぶ」や「子生」とも繋がります。「里芋」は種芋から多くの子芋や孫芋がつくので子孫繁栄の意味が込められています。
果物にも子宝にまつわるジンクスが
果物には子宝のジンクスをもつものもあります。「ザクロ」は鬼子母神の伝説から子宝の果物とされていますし、「桃」は中国で子宝や健康長寿の果物とされているのは有名ですね。日本でも桃太郎の話から派生して「おばあさんが桃を食べることで子供を授かることができた」という話もあるそうです。
和菓子にも願いを込めて
おせち料理のように和菓子にも子孫繁栄の願いが込められていることがあります。「柏餅」はその代表です。柏餅に使われている柏の葉は新芽が出るまで落ちることがないことから、子供が生まれてから着実に成長していくことにつながるそうです。昔の一族繁栄の願いから言えば家系が途絶えることがないということで縁起物とされているようです。
まとめ
お正月には毎年当たり前のようにおせち料理を食べていた人も多いと思いますが、少し調べて見るだけでもいろんな願いが込められていることがわかりますね。
来年は、そのおせち料理に込められたいわれを知ってゆっくり味わいながら食べてみるのも良いのではないでしょうか?