クリス・ヘムズワース演じるディメンタスのなんか小物感というか中ボス感。
統治も上手くいってないし、部下に裏切られるし。
フェリオサの家族を奪っていながらも、
彼もまた世界に家族を奪われているという境遇。
お前は俺だ的な事いうけど、一緒ではないやろ。
でもちょっとフェリオサに亡き子供と重ねているのか、
自分と似ていると思っているからか、妙に愛着はある。
愛着はあるけど、どうしても好きにはなれんだろ。母を奪っている訳だし。
そして最後はペニ木となって、ひょっこり珍太郎と化している。
そうはならんやろと思いながら笑いそうだった。
終始復讐の時を待つストーリーだから、
ストーリー性的なものは増しているのかな?
前作は行って返ってくるだけと揶揄されているが、
アクション満載で楽しかったけど、
今回は比重がストーリーの方にも寄っていて
そうじゃないって気もした。
兎も角車でアクションしてる所とか、冒頭のおっかさんの銃撃戦とかは楽しいんだけど、フェリオサのストーリー部分より、前作みたく
うひょーアクションの洪水ドバドバこれで何時間もやっちゃう恐ろしさ
とは違って、でもそれは過去を美化しすぎてるのかもな。
映画好きになったきっかけだし、怒りのデスロードは。
その前に酔拳見てて、なんだジャッキー最後の30分間しか、酔拳しないのかよ
と思う反面、そうか、アクションってのは、やればいいってもんじゃない、
極上のアクションでも、何時間と続けば飽きてしまう
そういう事なんだ!と思った俺の考えを即座に破壊して、
何時間もアクションは見れる面白ければと、改めさせた、
恐るべき作品。この後ガイリッチのキングスマンとか見て、
俺の知らん間にハリウッドのアクションすげぇじゃん。
と関心したものだ。
一緒に鑑賞した友達はフェリオサが思ったより弱いとか、体が細すぎるとか、
まぁ確かにそうかも。体は細すぎるかも、もっとゴリマッチョでも良かったかも。
でも前作もそうだしなぁ。
最後ディメンタスを追い詰めても、カタルシスみたいなものは感じない。
だって、ディメンタスを中ボスと見ちゃってる自分がいるので、
銃を突きつけ、私を知っているかとか、
どうでもよくない?と思っちゃう。
だって多分これどう復讐付けちゃったって虚しさしか残んないよ。
まぁポコチン木にして、果実を食うとかいう訳の分からん復讐すんだけど。
まぁそれにしても最後はフュリオサの悲しみと、
この荒廃して、救いのない世界の鼓動を聞いて帰った。
聞いて浸ってもいいと思えたから。
自分的点数は85点。
採点基準は90点がMAXで、100点は自分の中の特別な作品って感じだから、
85かな。因みに怒りのデスロードは100点。