ここのところスノーボードの話題が続いていますた、今回もスノーボードで思いついた仮説です。

 

 

息子を連れて行った時も、友達を連れて行った時も、私はほったらかしにするのではなくて「楽しめるところまで付き合う」つもりでそばを離れずにいました。

そしてスノーボードの指導員が言う「行きたい方向に顔を向ける」についてはずっと声掛けをして言い続けました。

ところが息子も友達も足元から目が離せません。

 

 

それについて友達と話したところ友達から「恐怖心が先に芽生えると防衛本能から指示を守れなくなる」との感想をもらいました。

確かに私の場合、回数を重ねることで速度に慣れたり、上半身をツイストダンスのように捻ってボードを操作、速度が上がりそうなときに速度を落とす技術が身についていき、だんだんと「顔を前に向ける」ができるようになっていった経緯がありました。

スノーボードの場合は「足元の摩擦係数が極端に低くなる=転倒しやすい」と脳が認識してしまうと、本能とか反射といったレベルで足元を確認したくなり、目線を前に送る等ができなくなります。

それを打開するには恐怖心の少ない状態で回数をこなし、脳や身体に「摩擦係数が低いからと言って直ちに転ぶわけではない」「こうすれば止まることができる」ということを覚えさせていく必要があるのではないかと思います。

 

 

私がこのブログでよく「師は既に答えを言っていたのに私が受け取れていなかった。」という現象について言及してきましたが、それももしかしたら同じことかもしれません。

私が沢山経験して慣れてきたからこそ師の助言に気付くことができた、その可能性があると思いました。

 

 

武術界隈の宣伝方法として、その師がそのような宣伝をする気があるかどうかは別にして「ここに習いに行ってコツを掴めば俺も達人の動きができるかもしれない」という欲求を刺激する宣伝になりがちです。

商売の場合はそれも一つの方法としてアリだと思います。

ただ、習う側としては「数をこなさないと師の助言が届かない(≒慣れが必要)」という側面があることを心にとどめておく必要があると思いました。