『ごん』が我が家に来たのは、2010 年10 月3日。
雨の公園でピーピー鳴いていた、生まれたばかりのオスの子猫を*子が拾ってきた。
「このまま放っておいたら死んじゃう」、「うりの生まれ代わりかも···」と。
目は真っ赤に充血して、さながら宇宙人(?)であった。気持ち悪い。
同じ年の7月3日、『うり』が亡くなって打ちひしがれていたさ中で、二代目を育てることは思いの外だった。
里親を探すから···と言う言葉を信じながらも、
「可愛くなりなさいや、美形になったら飼ってあげるからネ」と半ば冗談で、言い、言いしていた。
ところがこれが、案に相違して美形になったのである。
小顔でキュート。胴長なところもよい。
じらい14年。
今や我が家の中心に君臨する。
亡くなった先代の『うり』は、家内、家外を自由に出入りする利口なメス猫で、ある意味リスペクト(?)されてもいた。が、『ごん』は、ひたすら可愛い。
『猫撫で声』とは、撫でられる猫が出す優しい声、という説と、愛撫する人が出す優しい声、との二説あるそうだが、私は後者だと思う。
*子の声がまさにそれだ。
「可愛い、可愛い。いちばん可愛い」。そして、たまには律儀につけ加える。
「生きている猫のなかではネ!」と。
『うり』は永遠なり、ってか。
我が家で被写体として絵になるのは、『ごん』だけである。
