「ひさぽん」の体験談を交えて、勉強法シリーズ最終回です。ここ数回は、勉強法ではないですが、みなさんには勉強の始め方から合格発表日までのすべてを行政書士試験としてとらえてもらえたらと思います。

 

 行政書士試験は、試験が終わってから合格発表日までの期間が異様に長いです。80日間待たされます。「択一式問題」だけで180点以上を得点された方は安心ですが、「記述式問題」の点数次第という方にとっては、とてつもなく不安な毎日を送ることになります。

 たまに、「択一式問題」で180点を取ったけど、「記述式問題」が4点だったという人もいます。この方は「択一式問題」で180点を取っているので安心ですが、こんな情報を知ってしまうと、「択一式問題」で170点くらいの人でも大不安になってしまいますよね。

 ちなみに「択一式問題」で180点以上を取る人は全体の2%しかいないとのことです。なんでそんな高得点をとれる人が「記述式問題」が4点になるのかが理解できませんが・・・。

 

 「ひさぽん」も「択一式問題」が162点でしたので、「記述式問題」が18点で合格でしたが、その18点が取れているか不安で仕方なかったです。X(旧Twitter)で皆さんの「記述式問題」の解答を見せてもらったり、予備校の掲載する模範解答やYoutubeの「記述式問題」の解説を見続けたりしていました。

 どれだけ調べても、自分の点数は変わらないのですが、不安で不安で仕方ありませんでした。

 もしも不合格だと、これからも行政書士試験勉強を続けなくてはいけません。合格発表まで勉強しなければ3か月弱勉強しないことになります。ほとんど忘れちゃうのです。

 でも、本屋さんに行って新しい教材を買って合格していたらもったいないし、心も落ち着かないので勉強はしっかりできないのです。妙に、自分が受けた本試験の記述式の解説だけ詳しくなっていきます。「ひさぽん」はこんな毎日を送りました。

 行政書士試験が終わればやりたいことはたくさんありました。でも、落ちていたら勉強し続けないと忘れてしまうという不安に駆られてしたいことができませんでした。

 

 「ひさぽん」は、SNSで励ましあった一緒に勉強した人と会いたいと思っていました。でも、それを積極的にするだけの勇気はありませんでした。

 ところがある日、ある行政書士事務所が行政書士試験を受験した人を対象に交流会をしてくれるという機会を与えてくださいました。それを知ったのも、X(旧Twitter)の投稿で、その投稿者こそが「ひさぽん」に行政書士試験のことについてこのように書き残すように薦めてくれた方でした。

 ちなみに、その方は、もう大阪府行政書士会に登録し、行政書士の先生になられています。「ひさぽん」は、とってもうらやましい気持ちになっています。

 

 そういうことで「ひさぽん」は、行政書士事務所の慰労会に出席しました。いろんな方が来られていて、試験勉強や試験の感想などをたくさん話しました。当時、大阪から引っ越してきて1年も経っておらず、プライベートの知り合いが全くいませんでしたが、こうして出会った方とは今もお話をさせてもらっています。行政書士関係の行事が何かあるたびに、会場で顔を合わせて声を掛け合うことができます。

 

 行政書士試験を勉強してよかったと思いました。資格が取れたことよりも、人とのつながりができたことが自分にとっての一番の宝物で、頑張った結果、得られたものは大きかったと思います。

 

 さてさて、最終回ですが、「ひさぽん」が思う、試験から合格発表までの過ごし方です。

 

 試験後の受験生は、大きく分けると3種類の別れると思います。

 「合格決定の方」、「記述式次第で合否が分かれる方」、「不合格決定の方」

 まずは、「合格決定の方」です。「択一問題」だけで180点を超えていたら、まず合格です。その人でも、合格発表日までは安心されている人はあまりいませんでした。

 「マークを塗るところをずらしているかもしれない」

 「問題用紙に書き込んだ回答が自分の思っている解答と違うかもしれない」

ということをおっしゃる方が多かった記憶があります。

 でも、その話を聞いた方で落ちていた人は誰もいませんでした。みなさん、一人残らず合格でした。

 ここまで頑張っている人が、そんなミスをするわけがないのです。

 ということで、このような方は、まずは試験勉強のためにできなかったことを全部しつくしてください。やりたいことをやる時間は自分にとってとても大切な時間です。ぜひ、それはしてください。

 そして、やりたいことをしつくした方で、もしも行政書士事務所を開業されることを考えている人がいるならば、所属する地域の行政書士会のホームページを見て、開業にどのようなことが必要か考えましょう。合格発表後は、合格者向けの講習会などもありますが、先に勉強しておく方が良いと思います。

 大きな書店に行けば、開業に向けた書籍や実務の説明をした書籍がありますのでぜひ読みましょう。

 

 次に、「記述式次第で合否が分かれる方」ですが、結論から言うと「合格決定の方」と一緒の過ごし方をされるべきです。「ひさぽん」は不安で不安で仕方なくて「記述式問題」の模範解答を調べまくっていましたが、そんなことをしても点数は変わりません。でも、「ひさぽん」と同じことをしていた人はたくさんいました。そして、意味がないことは分かっているのですが、心落ち着かせるために一生懸命調べちゃうのです。

 でも、その間、本当はいろんなことができたはずです。ずっと我慢していたことを好きなだけやることは大切です。合格発表までこの状態が続いて、もしも次に違う資格試験を勉強することになれば、やりたいことができない日々がまた続いてしまいます。できれば、自分自身をねぎらうという意味で、やりたいことをしつくしましょう。

 

 最後に「不合格決定の方」です。まず考えてほしいのは、

 「合格するまで行政書士の勉強はやめない」

という強い気持ちです。

 戦いはどんなに負けても、負けても、努力し続けて最後に勝てば勝ちです。合格するまで勉強し続けることで、これまで勉強したことが価値を持ちます。絶対にあきらめないでください。

 そのうえで、合格発表日までの80日間勉強しなければ確実に勉強して身についたものを失います。1週間程度は休んだとしても、勉強は継続して続けてください。今の自分に少し上乗せできれば合格できるはずです。少しではない人は余計に今の土台に上乗せしないと1からやり直しになってしまいます。

 勉強することを習慣化し、あきらめず、勉強することを続けることで、ぜひ次回の「行政書士試験合格」を勝ち取ってください。

 

 この話の後は合格発表日の話になりますので、「【第1回】行政書士試験合格発表」に戻って読んでいただくことになります。

 

 以上が「ひさぽん」の勉強法シリーズです。ここまで読んでいただいてありがとうございました。

 

 

 

 次回からは、少しずつ問題とそれに関連する周辺知識について説明していければと思います。今後とも、このブログ「「ひさぽん」の行政書士試験勉強」をよろしくお願いいたします。