「基礎知識」は、「ひさぽん式」で大きく分けると「政治経済・歴史等」、「時事問題」、「法令問題」、「文章読解」になります。それぞれの「ひさぽん」の対策方法を述べます。

 

 まずは、「政治経済・歴史等」についてです。「ひさぽん」は、全く勉強しませんでした。膨大な日本・世界の歴史は勉強してしまうと、ほかのことができなくなってしまいます。歴史といっても政治経済的な歴史が多いです。政治経済については、政治経済として勉強するのではなく、「時事問題」として勉強すれば対応可能です。また「時事問題」を勉強する過程でその経緯を知るために、歴史的な内容を勉強することになります。最小限の勉強をするのであれば、「テキスト」と「基本問題集」をすることをお薦めしますが、違うものに手を出すことはやめた方が良いと思います。「テキスト」と「基本問題集」からほぼ出ないと思っていますが、たまに引っかかることがあるようですので1問でも多くという方は空振りになる覚悟をもって勉強してください。

 

 つぎに、「時事問題」についてです。「ひさぽん」は朝のAMラジオを毎日聞いています。朝のラジオは、ただのニュースとは別に、専門家の方が出演して、その内容を説明してくれるのでとても役に立ちます。「ひさぽん」はここ10年ラジオを毎朝聞いていましたので、「時事問題」は割と解けたと思います。新聞だと事実を書いていますが、解説については専門家と比べると著しく不十分です。文章を書いている人が専門家ではないからです。取材をして聞いたことをまとめている人と、研究をして解説する人では力量が雲泥の差なのです。だから、「ひさぽん」はラジオを毎朝聞くことをお薦めします。

 ラジオ番組については「ひさぽん」の経験になりますが、いい番組を知っています。以前は東海地区に住んでいて、今は関西地区に住んでいるのですが、「時事問題対策」としては絶対に東海地区のAMラジオのニュースの方が良いです。関西のラジオは「専門家」に有名な人が出演されていることが多いですが、キャラクターが出すぎていて、聞く分には面白いけど解説をする時間がラジオ番組の時間設定では足りません。東海地区は、関西の番組の余計なところ(面白いところ)が省かれて、その分、解説が十分なのでよかったです。あくまでも行政書士試験対策としてで、番組として楽しく聴くなら「ひさぽん」は関西の方が好きです。今は、関西のラジオの方が自分自身にはあっています。「ひさぽん」が東海地区で聞いていたAMラジオ番組は「多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N 」(CBCラジオ)という番組です。午前7時から「ニュース」→「時事解説」といった感じで話が始まるのですごくよかったです。関西に来てからは「上泉雄一のええなぁ!」(MBSラジオ)という番組を聞いています。おそらくradikoとかを使うと全国のラジオを聴けるのかもしれませんが使い方を知らないので申し訳ありません。使いこなせる人は、いろんな地域の番組を聞いてよいものを探してみてください。毎日、聴くことが大切です。1週間に1回程度では力になりません。平日は毎日聞いてください。

 

 

 つぎに「法令問題」についてです。「法令問題」については、今まで「法令科目」で勉強した方法で十分です。問題の難易度は「法令科目」と比較すれば相当優しいです。なので、焦らずしっかり勉強してもらえば確実に得点源になります。それと、「ひさぽん」が過去問を勉強した感覚です。「基礎知識」の「法令問題」だけではなく、「法令科目」についても同様なのですが、各法令の「第1条」はチェックポイントです。行政書士試験は、「第1条」が大好きです。「第1条」の文章の言葉を変えてみたり、穴埋めにしてみたり、いろんな方向性で問題を出してきます。「第1条」の条文を覚えておけば軽く解けてしまいます。なので、法令関係については「第1条」は要チェックと思っていて下さい。特に、「基礎知識」については、新科目として「行政書士法」、「国籍法」、「住民基本台帳法」等が出題されるといわれていますが、どれか1問くらいは「第1条」が出るのではないかと「ひさぽん」は予想しています。まったくあてにはなりませんが・・・。個人情報保護法も過去には「第1条」が出題されています。「第1条」は大切に勉強してください。

 

 最後に、「文章読解」についてです。令和5年度の「文章読解」は、行政書士試験史上、一番簡単な問題だったのではないかと感じています。テクニックも何も、読んだら答えがわかってしまうレベルの問題でした。でも、いつもそこまで簡単ではありません。令和5年度だけです。「ひさぽん」は1年間浪人をして大学に入学したのですが、浪人生のときに一番成績が伸びたのが国語でした。特に、現代文はほとんど間違えないくらい得意になっていました。でも、授業を聞いたからでも、誰かに教えてもらったからでもなく、ある日突然に思い付きで文章の読み方が確立されました。なんとなく「そうなのかな?」と思って問題文を読むとまさにその通りであったので、現代文はなぜか解けるようになりました。偏差値も意味の分からない80代という数値を何度が打ち出しました。といっても、古文は苦手でした。

 そして、「ひさぽん」の文章の読み方について、「阿部寛さん」がドラマで全く同じことを言っているのを聞いてびっくりしました。しかも、「ひさぽん」の読み方をしっかり説明してくれて、「そうそう!その読み方!」って納得してしまいました。そのドラマの名前は「ドラゴン桜」です。「ドラゴン桜」を見れば「文章読解」の解き方が説明されています。といっても、ここで何も触れないわけにはいきません。「ひさぽん」から簡単に説明します。でも、「ドラゴン桜」を見てください。

 まず、「文章読解」で大切なのは、文章のつくりを把握することです。よく会社では「君の言うこととは抽象的でわからない。」といって部下に叱っている人がいますが、ほとんどの人が誤った言葉を使って叱っています。

 「抽象」というのは、いろいろな事象があれば、それの共通点を一つにまとめたもののことと「ひさぽん」は考えています。この反対語としては「具体」という言葉が挙げられます。「具体」は、「抽象」である共通点の個別具体的な事象として細分化することとしてとらえています。だから、「ひさぽん」は、「具体的」な事象の共通点を取りまとめることを「抽象化」といい、「抽象的」な事象を細分化することを「具体化」といっています。この「具体」と「抽象」の関係を文章から読み取ることはすごく大切です。文章を読むときに、このような関係になっていないか気を付けながら読む癖がつくとよいと思います。

 次に、「同じ」と「反対」という見方も大切です。文章のつながりの中で、対象となる文章の後ろが「同じ」のことを言っているのか、「反対」のことを言っているのかを気にしてみてください。そのように文章を見ると、文章の構造(つくり)が理解できるようになります。

 「抽象」、「具体」、「同じ」、「反対」などを見分けると、文章と文章のつながりのところで「接続詞」が使用されていることが多いです。「しかし」、「そして」、「つまり」などです。なので、文章の接続詞にも注目をして「抽象」、「具体」、「同じ」、「反対」などの関係を理解していってください。そしたら、文章を読みやすくなると思います。そうすると、行政書士試験の「文章読解」はそんなに難しくありません。

 文章読解を解くときの読み方はこれだけではないのですが、主となるのはこれくらいのことで十分だと思っています。うまく説明できているのかとっても不安です。できれば「ドラゴン桜」を見てください。「ひさぽん」の説明は、「ドラゴン桜」の説明を使用していません。自分自身で身についている内容を「ドラゴン桜」を視聴したなんとなくの記憶で「ドラゴン桜」風にまねて説明しただけです。「ドラゴン桜」は、きっちり説明されている記憶があるので見てほしいと思います。おそらくコミックの「ドラゴン桜」でも説明されているのではないかと思います。「ひさぽん」は「ドラゴン桜」をテレビでしか見たことないので、知っている人は教えてください。これだけ言っていますが、どんな風に説明されていたのかは、実は覚えていません。見たときに、「僕と一緒の考え方だ!」と思っただけで、それにとっても感動した印象がすごく残っています。阿部寛さんの演技力もすごいですが、それだけではなくて、説明している内容がそうだったと記憶しています。

 

 このようなことで、「ひさぽん」は「基礎知識」はほとんど勉強せず、ラジオを聞き流して、「法令問題」だけ「テキスト」と「基本問題集」を繰り返しただけです。これで56点中44点(14問中11問)取れていますので、恐れる科目ではありません。「法令問題」の比率が増えれば対策も立てやすくなりますので、これからはもっと安心です。

 みなさんは、「基礎知識」の「足きり」を怖がらずに勉強してください。

 

 次回は、合否に大きく影響する「記述式問題」についての対策をお話ししたいと思います。ただし、「ひさぽん」は「記述式問題」は大の苦手です。苦手な理由は勉強方法よりも、「パニックに陥る」、「メンタルが弱い」というところにありますので、この対策はうまく説明できません。

 ここを理解していただいたうえで、「記述式問題」の対策について一緒に確認していきましょう。