「一般知識」は、令和6年度からは「基礎知識」に科目名が変更になります。名称が変わったことよりも、「行政書士法」、「戸籍法」、「住民基本台帳法」等が試験科目に加わったことが大きいです。「ひさぽん」の予想ですが、これまでより「基礎知識」の対策は立てやすくなると思います。また、足きりの心配がぐっと減ったと思います。

 「ひさぽん」は、以前「最初の内は「基礎知識(旧一般知識)」の勉強をしないで法令科目に集中してください。法令科目の問題がある程度解けるようになったら、「基礎知識」も同様の勉強を始めてもらえばよいかと思います。とにかく、法令科目を先にある程度固めることが大切です。そこに力を入れてください。」とお伝えしました。

 

 これは、理由がいくつかあります。

 まず、「法令科目」を勉強する過程で勉強の仕方を身につけてほしいという気持ちがありました。「ひさぽん」の勉強法は、合格をするための最小限の範囲を繰り返して勉強するという方法です。この繰り返すという行為は、範囲を狭くすればするほど回数をこなせます。そのため、重要な「法令科目」を繰り返してほしかったということです。

 2つ目に「基礎知識」の問題は、「法令科目」のように理解したうえで、考え、答えをひねり出すような問題ではなく、「文章理解」以外は知っているか、知らないかで答えを選択するだけの問題です。したがって、時間を費やすならば「法令科目」ということになります。

 3つ目に「基礎知識」は足きり以上の点数を狙うだけであれば、対策が立てやすいからです。「文章理解」は毎年3問出題されます。難しいという方もいますが、「文章理解」は解き方があり、必ず答えが導けます。簡単に言えば3問は取れますし、落としてはいけないということです。あと3問を取れば足きりにはなりません。そのうち、「個人情報保護法」、「情報公開法」を勉強していれば1問~2問取れます。あとは、常識で考えたら1問~2問は当たります。なので、足きりを超えるだけであればそんなに焦らなくていいのです。

 4つ目に、冒頭に話したように、「基礎知識」で問われる法令関係が増えました。「基礎知識」で問われる法令は、「法令科目」と違ってかなり優しいです。浅いところしか質問してきません。例えば、「個人情報保護法」であれば、会社によっては社内研修で勉強されるところもあると思いますが、その知識で十分解けます。たまに分からないのが出てくることもありますが、その時はみんながわからない問題という感じです。そんなに焦らなくていいと思います。令和6年度からは「基礎知識」の対象法令が増えたということは勉強がしやすくなったということです。

 5つ目に、時事問題は普段からのテレビやラジオでニュースに接していたら、わかる問題が多いということです。五肢択一の問題ですが、5つともわからなくても、1つわかれば解けてしまうという問題が多いです。だから、知っているか知らないかという問題なのです。本試験の時も、考えないで解けますので、使う時間も短くできます。その分、記述式問題に時間を回したりします。話は、少しずれましたが、要は普段からニュースに接していたら、勉強をしなくても解ける問題が割と出るということです。なお、歴史等は「ひさぽん」には捨て問題でしたが、まぐれで当たるというか、なんとなく分かることもある代物でした。

 

 

 ここでお話ししたかったのは、「基礎知識」の「足きり」は恐れすぎなくてよいということです。それよりも、「法令科目」の点数がとれなかったら不合格になります。だから、繰り返して勉強する回数は「法令科目」が多い方が絶対に良いです。

 しかし、全く勉強しなければ「足きり」になる恐れがあります。そこで、「法令科目」を4回くらい繰り返した段階で、「基礎知識」の勉強もしましょう。

 次回(後半)は、「基礎知識」の具体的対策について触れていきますので、一緒に確認しましょう。