「暗記が苦手」という生徒たちは一定数います。
逆に、「暗記が得意」という生徒たちも一定数います。
この両者の違いはなんなのでしょうか。
「覚えられる子はもともと頭がいいから」なんて
さらりとした言葉で片付けてあげないでください。
覚えている子は、相当数、苦労して覚えてきているのを
何万回と見ています。
いくつか暗記のコツはありますが、そのうちの二つをご紹介します。
よく耳にするのが「小テストは出来るんだけど」という相談です。
大体の小テストは、10問くらいの問題だと思います。
10問覚えるのも、50問覚えるのも
記憶のメカニズムは同じです。
何が決定的に違うかというと
繰り返した回数と、作業の仕方です。
例えば10問を1時間で覚えるのと50問を1時間で覚えるのでは
時間内で繰り返せる回数が違います。50問繰り返すのは、なかなかハードです。
「1時間勉強した!」の中身が、「50問を1回解いた」だけでは
おそらく、テストの点はそこまで伸びません。もちろん、やらないよりはいいですが。
全てがうる覚えのまま、本番を迎えてしまいます。
暗記が得意な子は、総じて繰り返すスピードが速いです。
分からなければ後回しにして、確認作業を繰り返していきます。
そして、覚えるまでやめません。
勉強時間を、「○○時間やる」ではなく「△△まで覚える」で区切っています。
諸説ありますが、暗記に熟考はそこまで必要ありません。
繰り返した回数です。
そして、繰り返せば繰り返すほど、記憶は定着します。
中学、高校は特に、一度身につけた記憶を使って
問題を解くことが多いので、忘れにくくなります。
二つ目は、「書くだけ」「見るだけ」と、記憶作業を一つに絞らないことです。
私自身生徒に「英単語10回書いてきてね」とかやります。
すると、単純に10回書いてきた生徒と、スペルを読みながら10回書いてきた生徒では
暗記の成功率が違います。
暗記が得意な子は総じて、無意識に、作業を複合化して行っている傾向が強いです。
逆に言うと、「見て覚えるだけ」の生徒は
「書いて、見て、覚える(書くには見ないといけないので)」生徒に比べて
暗記の成功率が低い傾向があります。
作業の複合化は、すいすいできるものでもなく、日々の繰り返しの努力の賜物です。
もし、今、暗記が苦手だとしたら、上記の事を頭に入れて
勉強に励んでみてくださいね。
ひさの塾
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