「世界にはきみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない、ひたすら進め。」(ニーチェ)

 

 

 

Netflix配信の話題作「地面師たち」に続いて「極悪女王」を見ました。

女子プロレスの世界を描いた全5話のドラマですがいやはや物凄い。

軽い気持ちでの第1話から、気がつけば一気に全5話見てしまった。

 

舞台は1980年代の女子プロレスの世界。

 

女子プロレスは全く見たこともなく、興味もなく、ダンプ松本や長与千種など名前だけはメディアを介して知っていただけですがストーリーの面白さ、迫真の演技に圧倒されました。

 

「プロレスラーが戦っている相手は対戦相手ではなく、観客だ。

そしてその観客に対し、約束事をしっかり守り、お互いをケガさせないように細心の注意を払いながら、質の高い試合を一緒に作り上げる」(ザ・デストロイヤー)。

 

これがプロレスの本質かと思ってましたが、どうしてどうして。

ここに登場する女子プロレスラー達は、観客ばかりか相手選手とも、また仲間の選手とも死に物狂い戦っているのが分かりました。

そして時にブック破りなどしてプロモーターにも逆らっての人生。

 

単にこれは女子プロレスの世界というだけでなく、「人生劇場」というか、一個の人間が生きることの大変さという普遍的側面にも思い至りました。

それにしても女子プロレスラーやプロモーターの松永兄弟達を演じた俳優陣の演技力の見事なこと。

 

「地面師たち」に続いての「極悪女王」、この次はどんな傑作がNetflixから届けられることやら。