今日は朝から映画見に銀座まで出向きました。
例によって徒歩、1時間ばかり歩いて「テアトル銀座」で10時より「力道山」見てきました。
韓国人監督による日韓合作映画でした。
2時間29分という長さを全く感じさせない面白さ。
戦後史という観点からある程度期待していましたが、予想以上の面白さでしたね。
娯楽映画として文句無しに楽しめるし、更には観る者の心をかきむしるような切なさ、悲しさ。
ただ力道山に対する‘朝鮮人差別,、これが作品内であまりに強調され過ぎている点が欠陥とも言えましょうか。
力道山の相撲廃業の理由も、この‘朝鮮人差別,に一本化されていますが本当のところどうだったか。
玉の海親方との金の貸し借りが直接の原因とも言われていますが、当人は口を閉ざしたまま他界してしまったようなので確かめようもありません。
いずれにせよ、力道山の生涯を描くことで日本の戦後史の一断面を見事に描き出しています、それもこの上なく叙情的に美しい映像で。
それにしてもラスト近く、中谷美紀演ずる‘あや,の存在、あの‘あや,をめぐるシーンは圧巻で、涙もろい当方、涙止まりませんでした。
いやはやこれは、ストーリーの面白さ、映像の美しさ、出演者の演技、すべて揃った立派な作品でした。