みなさんコメントありがとうございます。何切る問題はほとんどコメントがついていなかったので読まれていないのかと思ってました・・・


東3局西家 8巡目 持ち点30000点

六六六八②③③④⑥5678 ツモ4 ドラ⑧


ラス前で10000点の浮き。このまま行けばトップです。8巡目に待望の4をツモってきたところです。

打牌候補は八③⑥の3種類。まーこれ以外は選びようがないでしょう。


テンパイチャンスはほとんど同じですが、一応調べてみましょう。

打③ 6種21枚(七八⑥369)

打八 6種20枚(③⑤⑥369)

打⑥ 6種20枚(七八③369)


まーどれも同じですね。1枚多いから打③だなんて回答出したら笑われてしまいますが・・・


まずは打八を選んだのが吉田プロ。「三色はなくなるけど、不安定なピンズ部分を柔軟に受けたいからこれを選択」

ツモ4 打八 六六六②③③④⑥45678

カン七ツモでのピンフテンパイが消えるので、タンヤオが確定するのがツモ3-6だけとなります。スピードタイプの吉田プロですので、③⑤36と全て仕掛けていくのかも知れません。

ピンズから入ればいいのですが、ソーズの3メンチャンを引いた後の選択が、打②③⑥と選択しないといけないのがネックとなります。

ツモ3 打② 六六六③③④⑥345678

ツモ3 打③ 六六六②③④⑥345678

ツモ3 打⑥ 六六六②③③④345678

マンズ・ソーズの伸びを考えると打②はなさそうですが、一旦単騎待ちに取らなければなりません。


次に打⑥を選んだのが綾瀬プロ。「点を持っているので、タンヤオで仕掛けていきたいです」

ツモ4 打⑥ 六六六八②③③④45678

解説で「仕掛ける」と書いてありますので、七③36全てチーするつもりでしょう。鳴きを考えたら、③が鳴ける分打⑥よりも鳴ける牌が多くなります。

あとこの打⑥はドラそばを早く切っておきたいというのもあるでしょう。1巡の違いでドラまたぎの⑥-⑨待ちに刺さるかも知れません。


打③を選んだのは私。「ドラそばの引きを見て③からピンズを整理する。手順上三色は見ない」

ツモ4 打③ 六六六八②③④⑥45678

ピンズをスジで浮かせておくのも何ですから、私の中では打③か打⑥になります。トップ目でドラ近くの⑥を処理しておきたいという考えもありますが、打③の後、ドラツモで困ってしまいます。

ツモ⑧ 打③ 六六六八②③④⑧45678

テンパイしたらドラを勝負という考えもあるとは思いますが、私の場合はセーフティリードがあるときは他家が切らない限りは大抵ドラは切りません。ですので、なるべく⑥を引っ張りたいと考えます。


鳴きについてですが、ツモ八やツモ9では役無しになるので3-6はチーテンに取ります。

チー3 打⑥ 六六六八②③④678 チー345

カン七も鳴くことが出来ますが、アガれない9が残るので恐らく鳴きません。

チー七 打⑥ 六六②③④45678 チー七六八

3-6に期待するぐらいならとりあえずテンパイに取っておくという考えももちろんあるとは思います。9をツモってもツモ5でフリテンは解消されるので鳴いたほうがいい結果になる可能性が高そうですね。

ツモ5 打8 六六六八②③④45567 チー七六八

鳴かない理由は、漢塾での片アガリ禁止(漢塾の一打目の字牌切り禁止と即ひっかけ禁止はプロの対局でもMJでも守ってます)というので抵抗があるのと、アガリ形を見て「阿賀プロ必死だ」とガッカリされるのが嫌だからです。それとカン七を仕掛けたことで相手にリーチが入って中抜きのオリになってアガられた、もしくは現物がなくて振り込んだなど嫌なことが起これば自分のミスで失敗したと後悔します。3-6を鳴いても同じじゃないかと思われるかも知れませんが、こちらは最悪打八でまだ安全に戦えます。

まー個人的な理由ばかりですのでみなさんは鳴いてください。


次にリーチ判断ですが、この局面ではツモ八の役無し3メンチャンやツモ9の七八待ちでもダマテンにします。

ツモ八 打⑥ 六六六八八②③④45678

ツモ9 打⑥ 六六六八②③④456789

ツモ9で七八待ちの場合ですが、五引きの変化はもちろんのこと3-6は45でチーして打9とし役ありにします。

チー6 打9 六六六八②③④678 チー456

もちろんリーチをしなかったことでアガリ逃しもあると思いますが、点棒をもっている状況でリスクを負う必要はないでしょう。


コメントの「手順上三色は見ない」の説明ですが、打③の後ツモ⑦ときても打八とするのが普通です。

ツモ⑦ 打③ 六六六②③④⑥⑦45678

これなら次に⑤⑥⑦⑧3456789の11種類でテンパイしますので、かなり広くなります。さすがに4を切って678の三色には行かないでしょう。

ツモ⑦ 打4 六六六八②③④⑥⑦5678

そして456の三色の可能性も見えますが、打③の後ツモ⑤で打八、そしてツモ五ときてもツモ切りが一番広くなります。

ツモ五 打五 六六六②③④⑤⑥45678 14種46枚(①②③④⑤⑥⑦3456789)

ツモ五 打② 五六六六③④⑤⑥45678 8種27枚(四五七③⑥369)

ツモ五 打8 五六六六②③④⑤⑥4567 8種28枚(四五七①④⑦47)

これだけ差があれば確定しない三色は狙わないでしょう。ちなみに打②では③を1枚捨てているので③-⑥はフリテンで枚数も1枚減らしています。

以上のことから三色になるパターンがありません。

と言いたいところですが、可能性としてあるのは打③の後ツモ⑤、ツモと来た時。

ツモ五 打② 六六六③④⑤⑥45678

ツモ五 打8 六六六②③④⑤⑥4567

これならばトップ目でもあり、打②や打8もしくは先ほど通したばかりの打③とすることもあるでしょう。打②の場合で言うと、四36をチーすれば全ての待ちでアガれます。

チー四 打③ 六六④⑤⑥45678 チー四

チー3 打③ 六六六④⑤⑥678 チー345

あとは、456の三色になるとすれば、リーチが入って回ってるうちにたまたま出来ちゃった、ぐらいでしょうか。


最後に打③後にソーズ4578を引いた場合について書いておきましょう。例えばツモ8の場合、みなさんはここから何を切りますか?

ツモ8 打八 六六六②③④⑥456788

ツモ8 打⑥ 六六六八②③④456788

ツモ8 打4 六六六八②③④⑥56788

ツモ8 打8 六六六八②③④⑥45678

選択肢にない7ですというのもある意味面白いですが、打八を選んだ方は阿賀プロタイプです。愚形もありますが、テンパイチャンスが14種48枚(①④⑤⑥⑦⑧23456789)とかなり広くなります。

ちなみに4578の全てのツモで打八とします。

ツモ4 打八 六六六②③④⑥445678

ツモ5 打八 六六六②③④⑥455678

ツモ7 打八 六六六②③④⑥456778

元々テンパイチャンスは問題の牌姿の打③でも6種21枚しかありません。その前に4種12枚の4578を引くと考えても不思議ではないでしょう。

テンパイチャンスだけではなく少なくとも2手先までは考えておきたいところです。


「テンパイチャンスが1枚多いから」なんて恥ずかしいことを書かなくて良かったです。