絵文字がしか使えない阿賀です。
何切る問題Aの第四問について解説していきたいと思います。
まだ何切るをやっていない方はこちらからどうぞ。
第四問
東2局西家 7巡目 持ち店23000点
二三四五③④⑤⑤23456 ツモ5 ドラ3
まだ7巡目で最高の形です。わくわくしますね。プロが選んだ打牌候補は二56の三種類でしたが、五⑤2にしたいよーという人もいるかも知れませんね。
まずは単純なテンパイチャンスの比較です。
打⑤・・14種46枚(一~七、1245678)
打6・・14種46枚(一~七、②~⑦、5)
打二・五・・13種42枚(②~⑦1245678)
打5・・7種23枚(二五②⑤147)
打2・・6種19枚(二五②⑤47)
テンパイチャンスという言葉を聞き慣れない方もいると思うので少し説明します。言葉の通り次に何を引いてきたらテンパイするかの種類と枚数です(テンパイに取りたくないような愚形も含みます)
打⑤を例にとって数えてみましょう。
まずはテンパイする牌の種類を数えます。マンズはくっつきで一~七まで、ソーズはよーく調べてみると3と9以外の1245678でテンパイします。
次に枚数を数えます。14種類あり1種類につき4枚あるので4倍して、14×4=56枚です。
ここで自分で使っている枚数を数えます。マンズが4枚、ソーズが3以外の5枚で9枚です。
56-9=47枚です。あれ?46枚じゃないなと思ったらドラの表示牌に2が1枚見えてました。
こういう風に打⑤のテンパイチャンスは14種46枚と出すのです。
さて、何切る問題に戻りますが、この牌姿を見たときの感想は、
『これはまずアガれる。マンガン以上じゃないと嫌だな』
この手牌なら、まー誰でもそう考えるでしょう。あと私の打ち筋として、愚形が残ることを極端に嫌います。打6の雀頭固定が【テンパイチャンス】としては広いのがわかっていても、二五七②⑦ツモはガックリときます。
私の回答をいうと打二です。ソーズの5切りの3メンチャン決め打ちは非常に狭くなり、雀頭固定の6は愚形が残る可能性も高いのでソーズは外したくありません。マンズが三四五六の形だったら打⑤なのですが、二三四五という形を見ると一はもちろんのことマンガンが崩れる可能性がある三さえもがおいしいツモには見えてこないのです。
私の選択は二者択一で打二か五になりました。234か345の三色の選択です。②は4枚生きており、234の三色が有力です。ソーズは2枚しかないドラ表の2を引けば345の確定三色です。それならば枚数で打五か?
そこであらゆるソーズを引いた時のことを考えます。
ツモ2 打⑤ 三四五③④⑤2234556
ツモ5 打⑤ 三四五③④⑤2345556
(さすがに打6としてまで三色を見ない。)
ツモ7 打⑤ 三四五③④⑤2345567
(三色目が残る)
ツモ4 打2 三四五③④⑤⑤344556
(この場合打五のときも234の三色が残る)
ここまでは直接テンパイする場合です。
それではドラの3を引いたらどう打ちますか?
三四五③④⑤⑤234556 ツモ3 ドラ3
この場合打2(打5)としドラが出て行かない形にするでしょう
打2 三四五③④⑤⑤334556
打5 三四五③④⑤⑤233456(1が有効牌だが7でドラが出る)
ちなみにあまりうれしくない6を引いた場合、打⑤で一旦シャンポンに受けてタンピン三色の替わりを待つのもありますが、
ツモ6 打⑤ 三四五③④⑤2345566
345の三色が見えますので打2(打5)とするのが普通でしょう。
ツモ6 打2 三四五③④⑤⑤345566
ツモ6 打5 三四五③④⑤⑤234566
いずれにしても目先のテンパイ形だけではなく、牌が動いたときに234の三色よりも345の三色になるパターンが多いので打二としたわけです。
ちなみにソーズの変化ばかりに着目しましたが、ピンズも少しだけ。
ツモ②は打5の3メンチャンでリーチ。
ツモ⑤は打2として確定タンピン三色ドラのダマにします。
ツモ④⑥は打6のリーチで悩みません。
ツモ⑦だけはツモ切ります。
そして一番悩むのがツモ③ですが、この場合はテンパイを取らずに打5とします。
ツモ④ 打5 三四五③③④⑤⑤23456
ピンズの②③⑤⑥を引いて雀頭を期待するからです。ただ、三色確定の26、ドラの3を引いたらカン④のダマに戻します。
ツモ6 打5 三四五③③④⑤⑤34566
私の場合は先の変化を見すぎてじれったいかも知れませんね。
それならば、吉田プロの打6でテンパイ即リー、綾瀬プロの打5で7種23枚と受けが狭いがツモ1以外は高打点でリーチのほうが実践しやすいかも知れません。
ちなみに普通のリャンメン・リャンメンのイーシャンテンが4種16枚。
完全イーシャンテン(この呼び方は嫌いだが他に適切な言葉が無い)と呼ばれる、三三④④⑤67みたいなリャンメン・リャンメン+暗刻になってもテンパる形でも6種20枚なので、この牌姿の形が相当チャンス手であることを再度確認してください。
長々と読んで頂きありがとうございました。
ちなみに何切るマニアではありませんので・・・