貴女。 | 本音のホンネ

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今でも愛してやまない貴女
それは喜劇で悲劇の始まり

恋焦がれた夏の日
貴女の一番を望んだ

夕暮れのカラスは笑う
二人の亀裂に毒を塗りたくって

いつもの場所に
貴女の可愛い車を見掛ける度

そのドアを覗き込んで
姿がこの目を奪う

それだけでよかった
話す内容も作り笑いも要らなかった

好きな人が出来たと連絡
これで貴女は迷わず歩めるのだと確信した誤算

冬の日も貴女は笑顔で
春の日はお祝いした

どうかこのまま
貴女がずっと幸せのままでと願う日々

もう貴女の一番を望まなくなり
来ない連絡も忙しい頼りだと信じた

なのに、どうして、何故?
僕は何処で間違ったの?

ねぇ神様なんて居ないじゃん
ねぇ仏様なんて居ないじゃん

この身がボロボロになっても
貴女の盾になりたかった

今じゃ過去形
汚れ切った心に貴女の願いは見えない

季節外れの雨が降り続く
どんなに冷たくなってもゼロにならない体温

貴女に近付きたい
一足遅かった気付き

神様、居るのなら答えて
仏様、居るのなら答えて

どうして死ななくてはならなかったの?
どうして置いて行ったの?

いつだって「一緒に…」と言ったのは貴女
頷いて信じたのは僕

それを望んでた
「死ぬ時も生きる時も一緒」

それが二人の
合言葉だったのにね

今はもう
信じられない言葉

もう一度来てくれるなら
何も聞かずに抱き締める

もう置いてかないで
貴女が望むのならこの身さえ要らない

この気持ちを伝える事すら
今や叶いはしない

嘆きは止まない
二人を見てたカラスは目を細めた

遠いその地に
何が見えるのかさえ僕には分からない

指標を失った状態で
コンパスも狂ってる

貴女が目指した場所
そこだけが確かに分かるだけ

僕に何が出来る?
こんな想いのままで

もうすぐ
貴女の事を知って10年も経つ

真っ直ぐ歩けない僕を
上手く生きれない僕を

貴女が哀しむ事はない
貴女のせいじゃない

会える日が来たら
言えるだろうか、信じれるだろうか

「いつだって一緒だよ」
信じたい、もう一度