漁師の旦那と結婚してから6年か7年もの間「働きたい」「働いてほしくない」(旦那は帰宅した時は家に居て欲しいしらしかった)の喧嘩を繰り返してきました。


夫婦2件分の引っ越し、犬の環境作り、土地探しを任され仕事は退社。早い段階で妊活はしないと決めたのですが、結婚当初は当然子供に恵まれると思ってたので再就職について話し合った事すらなかったです。


旦那の仕事は1日で帰宅するか、2日か3日か4日か皆目見当もつきません。海次第です。疲労困憊で明け方、夜中に帰宅する事も珍しくなく、それでも温かいご飯を食べさせたい…という事すら考えず自分の事ばかり考えてました。


そんな喧嘩をしてた頃、船から電話が来ました。

気象状況が悪くなり「帰れないかもしれない!」と言うんです。旦那の船は漁船の中でも大きな船なので転覆等考えた事もなかった私は本当にビックリして「待ってるから!」と言った後、電話はすぐに切られてしまいました。


逃げ場の無い海でしかも荒波、港までは数時間かかる海区でした。今はどんなに大きな船も横波を受ければ転覆するとわかりますが、その当時はまるで興味がなかったんだと思います。


旦那との連絡は家電のみ。

切迫した状況の中の一瞬の隙間に【最期に電話を】と思って旦那が電話をしてくれた時、私が電話に出てなかったら…と思うと「働きたい」と思う気持ちは消えてなくなり、とにかく旦那が帰ってくる時は家で待っていよう、旦那のサポートに徹しようと考えを改めました。


今、働きたいと思う気持ち…どこにもありません…義母の畑も手伝います。そういった生活で良いんです。もうそれしかない…という感じです。


働きたいと思っていた時の1日はとてつもなく長く、大した興味もない習い事教室に通ったり、週末は飲みに歩き、無駄に時間とお金を使って忙しいフリをしてました(10年以上も前の話)。


今は英会話教室(全然ペラペラにならない…困)だけは行ってますが、もうそれで充分です。


当時、旦那からの電話で「無職」でいる事に完全に吹っ切れた時、初めて第二の人生(漁師の妻)が始まった気がします。これからも私は漁師の女として生きます。


旦那が般若みたいになってる時、この時の気持ちを思い出したりもしますが、いつまで効果が持続するのかは全くわかりません👉👈



ロズがいる。それは幸せ。