プロデューサーの資質
プロデューサーと名のつく職業全般において、これは持っておいたほうが良いという「資質」があるかと思います。
私自身、まだまだひよっこプロデューサーですので、正直このようなことを論ずるのはお門違いな部分もあるとは存じますが、間違ったことではないと思いますので、あえて挙げさせていただきたいと思います。
いくつもあると思います、今日はその一つ。
「物事を俯瞰的に見れること(俗に言う「幅広い視野を持つこと」)」
これはもう、できる限り俯瞰が良いです。宇宙と同化するくらいの視点で見れることが理想ですね。
人間が一人では生きていけないのと同様に、あらゆる物事はそれ単体で存在していることはありません。必ず、別の物事と密接な関係を持ちながら全体を成しています。
そこを意識せず、物事単体にしか目を向けないと、その物事が無くなったり変化した際に、混乱してしまうのです。
しかし、俯瞰的にとらえている人は、周りの動きも同時に見ていますから、別の物事がその物事を引っ張っていることを把握でき、いなくなったときに、別のほうに行ったのだとすぐ推測が出来るのです。
私が伝えたいこと、伝わっているでしょうか?難しいですよね(笑)
私の説明が下手なのだと思います。ちょっと例を出しましょう。
実は私の本業はWebプロデューサーといって、主にPC/モバイルのWebサイト制作を企業から受託していく仕事を仕切っています。
こう聞くと、ホームページのリニューアルの仕事とかしているんだろうと思われるし、実際の大半はそういう業務です。
でも、私たちの商品は「ウェブサイト」ではなく、あくまで「制作技術」なんです。
これは弊社の営業にもよく言っていることですが、この「制作技術」はよく練られた応用の効く技術ですので、この商品を活用して、さまざまなコンテンツ(それこそインターネット・コンテンツ以外のコンテンツ)制作の仕事も受注出来る余地があるのです。
たとえば、コンピューターソフトの取扱説明書。これをHTML形式で提供することはもはや珍しいことではありません。
たとえば、テレビアニメ。これを全編FLASHで制作した作品が実際に公共電波に乗って放映されています。
たとえば、セミナーやイベントで使うプレゼンテーション・ムービー。これもFLASHで出来ます。
などなど他にも色々ありますが、残りは企業秘密です(笑)。
とにかく、こういった仕事も私たちの技術で請け負えるということを営業マンやプロデューサーが意識できるかどうか。
そして、それを踏まえたうえで顧客にとって本当に必要なコンテンツの制作に結びつけて提案できること。
これが今、私はとても求められていることだと思いますし、単純に「ホームページ作れます」としか言えない制作会社との差は、これからとても大きくなるのではないでしょうか。
だっていまだにホームページない会社なんてほとんどないし、ないところは必要ないから作らないんですよ。それに多くの顧客企業は大体お抱えの制作会社があるんですから。
まぁ結局、私が言いたかったのはこういうことなんです。