日本が売られる～宮城県 上下水道民営化

昨年、宮城県議会は、上下水道と工業用水の直営権を、20年間民間企業に一括売却する議案を可決しました。本件に関してはヴェオリアやオリックスが出資するメタウォーターグループが優先交渉権を獲得し、2022年4月から民営化事業をスタートさせています。

水道事業運営権の売却先候補　メタウォーターグループ選定　宮城　（20210312OA）

引用元：https://infrabiz.co.jp/556/

水道民営化の懸念点の一つとして、営利追求に伴う職員の削減により、水道事業の維持・管理のノウハウの継承ができないことが挙げられます。

財務省と民営化ビジネスの闇｜水道コンセッションを導入した宮城県の末路【ダイジェスト】

また、民営化に伴う水道料金の上昇も懸念点の一つです。

この点、宮城県の村井知事は安価な水道供給を行うために民営化したとおっしゃっています。

宮城・村井知事、４月の水道民営化「安価な水供給」

しかし、水道を民営化すれば、水道料金は上昇します。

ヨーロッパを始め水道を民営化した国では、水道の質が保てないのに水道料金は数倍に跳ね上がったということで、水道事業の再公営化を進めるところが増えています。

水道民営化の被害 ドキュメンタリー『ヨーロッパの隠された水戦争』抜粋　ヴェオリア社などグローバル超大企業の収奪　水道民営化の各国の被害　字幕

早くも宮城県の一部の市町村では水道料金が上がっているという記事もありました。

水道民営化された宮城県で、早くも水道料金が大幅な値上げ

水は我々の生命維持の根幹です。それを第三者に握られれば、利用料がとてつもなく高い金額で、しかも質が悪くても請求書に記載された金額を支払わなくてはならないのです。

民営化を先行した国では再公営化を進めています。

宮城県だけではありません。この動きは今後全国に広がっていきます。

あなたの住む町でこの動きが起こったら、地元の政治家に意見するなど絶対に声を上げるべきと思います。