ヤギ飼い農家の暮らしはヤギが生活の中心です。


毎日ヤギ小屋に入って掃除したり餌やり、乳搾り。今まだ卒乳してない子ヤギも今月半ばには卒乳の予定。

今年生まれた子ヤギは13頭。


女の子はアナ、ベティ、カタ、ドリーナ、ジセラ、ジャッキー


男の子はアダン、エディ、フレディ、アロルディート、イバン、K1、K2


山羊にも色んな性格があり、懐っこい子、憶病な子、攻撃的な子、色々観察して見ています。


(駆け寄ってくるジセラ)

最近特に甘えてくるのがジセラ。


背中におぶさってくるので、邪魔なんですが、追っ払ってもしつこく、甘えて服をハミハミ噛んだり帽子をとったりちょっかい出してきます。



(背中に乗ってるのがジセラ、隣のはベティ)


ヤギは親が警戒心が強いと子山羊も同じようだし、かなり行動様式は親に似ているなーと感じます。

こういう子山羊たちの行動を見ていると、自分自身の小さかった頃をよく思い出すんですよね。







私はとても人見知りで恥ずかしがり屋の大人しい女の子でした。



活発な女子や男子はグループを作って騒ぎ、

「ちょっとぉー!男子も掃除してよー!」などと騒ぎ立てるのを男子は無視して遊びまくる。そういうキャッキャウフフしたのを横目に見ながら、ワタシは一人で黙々と掃除していて、あとで先生に掃除を真面目にしているとみんなの前で褒められると、私は「良い子ちゃんぶってる」と白眼視されるのを恐れて、余計小さく縮み上がってしまう…。


そういう暗めな小学生時代でした。



先生に甘えて軽口をたたいたり、ワイワイしている同級生が羨ましく、一方では子供っぽく見えてアホらしく、羨望と軽蔑の入り混じった気持ちを持ちながら、教室のすみでジトッと本とか読んでる物静かな自分のことが、何より嫌でした。



私はつまんないヤツだなー。

救いようがなくつまんない。


イケてないやつだなー。



ということを嫌というほど実感するばかり。

情けないなあと、ますますうつむいてしまうのでした。







「ワタシ、よく変わってるって言われるの」なんて言っている女子にイラッとしてしまったり、自分はこんなに人と違うと希少性を前面に出してくる人にしらける一方で、結局は個性的な人を心の中では羨ましく思っていたりもします。


それに引きかえ、やっぱり自分は地味でつまらないヤツだわ…と。





こういう人見知りで内向的な遺伝子というのは子供達にも遺伝するのでしょうか?


連れ合いのグスタボは今でこそ自己顕示欲の強い性格ですが、実は18歳くらいまでは物凄く人見知りだったのだそうです。(ちょっと今からは想像し難いですけどね。)


どうやら私の子供達も親に似て、グループの先頭に立ったり、誰にでも快活に振る舞うタイプでは無いらしいのです。



冗談を言ったり、踊ったり、歌ったり、異性に媚をうったり、楽しく騒げないところは親子とも全然ラテン向きな性格じゃない。


いわゆる「陽キャ」という明るい性格の人を眩しく見上げている私は、結局いまも「陰キャ」のままだと思います。




まあどっちがいいんだか分かりませんけどね。


十人十色ですし。



ただコンプレックスは根深いですが…。







まあ、子ヤギは懐っこいほうが断然カワイイし、生き延びる可能性が高くなるのは間違いないです。


毎日動物を見ていると色々発見があって面白いです。