(画像はネットからお借りしました)

私が18年住んでいる南米チリのラセレナ市には、日本庭園があります。そこは太平洋鉱業(CMP)と日本製鉄の協力により、ラセレナ市市政450年を記念して、日本の天理市と姉妹都市になった際に建設され、南米で一番大きい26000平米の広さを誇り、市民や観光客の憩いの場所となっています。

落成式から30年が経つということで、8月24,25の土日に大きなイベントが開催されました。





私は18年この地域に住んでいますが、こういうイベントに呼ばれたのは今回が初めてでした。

段取りに不安があったのでしたが、いざ開催したら物凄い数の来場者で熱気がスゴイ。







本格的な盆栽の展示も目をひきました。






発達障害の次男も柔道着を着て参加してくれました。



チリの他の市からも、薙刀、沖縄のエイサーのグループが参加していました。

他には剣術クラブ、剣道実演のほか、私達の柔道クラブ豊星も実演をさせていただくことができました。



グスタボが柔道について解説し、一般の方から畳にあがってもらって、技を教えたりもしました。


最後に記念撮影。
私も青いウールの着物で一緒に。




今回のイベントは私は参加者に着物や浴衣を着付けしてあげました。

私の母は着付けの先生で、姉は和裁士。長年にわたって親切にも姉がたくさん着物を作ってくれてどっさり持たせてくれたので、浴衣や着物は大人の男性用、女性用、子供のも含めると軽く20枚は越すでしょう。

今回はそれを惜しげもなく浴衣を中心にお客様に着付けしてあげました。
私の着付けも適当ですが、まあ体型が違い過ぎて?そのことに四苦八苦…びっくり



グスタボの友達パトリシアさんの息子さんのニコラスさんに着付け。嬉しそうな顔!


恰幅の良い二人にはサイズがちょっとギリギリだけど、喜んでくれていました。ニヤリ



私がお客様に着付けしている横では、うちの長男と彼女のカタちゃんが折り鶴ピアスの販売を担当してくれました。



売れたらラッキー、くらいな気持ちで持っていった折り鶴ピアス。大好評でもう土曜日の3時頃には売り切れ!ええ!?70個くらいあったのに、もう売れたの!?やった〜!爆笑



以前からよく売ってきた折り鶴ピアスですが、今回はビーズを付け、さらに台紙をつけたことで余計売れたのかな?
値段は2000ペソ。日本円で350円くらい。

二日目にはもう売るピアスが無いというのも悔しいので、土曜日の夜2時半までガンバッテ27個作ってみたけど、やっぱり日曜の開始2時間くらいで売り切れ!びっくり

もっと沢山作っておけば良かった〜ガーン
後悔先にたたず…

ま、あまり欲の皮をつっぱらせず、売れ行きが良かったのも若い美男美女のカップルの販売手腕のおかげという事で、売上の大半を子ども達に気前よく渡してあげたら大喜び。



長男と彼女はお付き合いが始まってちょうど1年が経ったそうで、この売上のお金でその後レストランに行ったんですって。おねがい

良かった良かったウインク



私は二日間、座ってゆっくり食べる暇もないほど大忙しでしたが、他のブースもお客さまが多くて大好評だったようでした。

名前をカタカナや漢字で書いてあげるサービスも長蛇の列。

私のところと、日本大使館からイベント用に貸し出された浴衣の着付けコーナーも同じく長蛇の列。

私は一日着物と草履で、開催場所が砂利だったので、もうヘトヘトで足が痛くなりましたが、こんなにも日本文化に興味があって楽しんでくださっている沢山のお客さまを見ていて、本当に嬉しくてたまりませんでした。



沖縄のエイサーの踊り。日系ペルー人のグループだそうです。

なんだか見ていて「じわっ」と涙が出そうになりました。

日本から離れたチリの地方都市のラセレナ市で、こんなにも日本の文化を楽しんでくれている人達がいるんだ、そのことに感動するとともに、日本人として、何をしなければならないのかと深く考えさせられました。

私の性格からいって、何事もイニシアティブを取るのは好きじゃないのですが、いや、これは自分から突っ込んでいく問題だな、と自覚を促されたのです。

ともかく大成功に終わったイベント、疲れたけれど、お客さまとのおしゃべりは楽しく、これからの活動にも自信が持てる二日間となりました。