先週の木曜日と金曜日、またもや雨が降りました!
40年以上ぶりの大雨、なんと80mmが一気に36時間ほどほぼ休まずです。
日本では大雨で一時間で80mmとかいうレベルですけど、半砂漠地帯でサボテンが至る所に生えているこちらでは、80mmなんて災害並です。
実際、首都圏や南部では200mmを超す降水量で床上浸水、地すべり、土砂崩れなどなど多くの被害が出ました。
ただ私達の住むチリ🇨🇱のコキンボ州では何年も干ばつが続いていたので、農業者にとっては恵みの雨、今年はおそらく11月までヤギのエサの心配をしなくて済みそうで、ホッと胸を撫でおろしています。
今年は絶対に最高の景色が見られますよ!!
雨上がりの土曜日の朝、裏手の山に登りました。
右手のポツンと見える白いドームが我が家の柔道場です。
先月の昇段式、ドーム道場で行いました。
このドーム道場はコロナ禍で建設したもの。
さて、うちの水源の井戸水のある森は…。
倒木で、井戸のコンクリートを直撃するところ、ギリギリセーフでした。
灌木も茂りすぎてきたので、またいっちょ働かなけりゃなりません。
ノコギリ使うのが好きなワタシ、腕がなるぞ!
さて、自宅付近では2回目の雨の前に播いたオーツ麦が生え揃ってキレイに見えます。
水やりの水が足りず赤茶けていたアロエベラも今年は緑色が回復してきました。
雨が降って、空気に湿度が高いからでしょうか、見たこともない色の夕焼けでした。
夕焼けってほんの2,3分でもう空の色が変わってしまうんですね。
昨年の干ばつでは、もう山羊飼い止めたい、農業なんて儲からないと嘆く毎日で、ストレスで胃をやられ体重が5kgも落ちました。
いや、まだ儲かっているわけではないけれど、雨が3回降った今年にはやれる事がいっぱいあります。
干ばつは気持ちまで殺伐として将来には不安しか無かったけれど、この恵みの雨は、とりあえず今年は11月までホッと息がつけます。
以前、厳しい農業経営の現実に、私はグスタボにこう言いました。
「こんな所で農業し続けていくのは厳しすぎる、他の地域だったらもっと楽じゃないのか」
グスタボはこう返してきました。
「雨が多くて気候もいい、そんなところで農業が上手く行くのは当たり前じゃないか。厳しいところでやるから開拓する意味があるんだ、人生と同じだ」
負けた!
この人にはなんだかんだ言っても一生勝てないな。
私は楽な道を生きたいが、彼はイバラの道を乗り越えるところにロマンを感じる男なのだ。
というわけで、大変だけれど、厳しいからこそ開拓の醍醐味、これからも頑張って味わっていきたいと思います。