ここのところ本当に忙しかった私達夫婦。

本当によく働いています。



いま、夫婦で取り組んでいることの一つが作業小屋の建築。3m✕4m、床はセメントで壁は石膏ボード、屋根はトタン。







連れ合いのグスタボは、なんだかんだ偉そうなことを言っても大工では無いから見様見真似で今までも外のあずま屋や、ヤギ小屋や小さな小屋などを建築はしてきましたが、きちんとドアも窓もある部屋の建築は初めて。





実は結構自信が無くて不安があったと思います。

不安があるとイライラしてすぐ怒り出す短気な人です。


2ヶ月くらい前の朝、車で出発して直ぐにちょっとした口論になったら、すごい剣幕で「もうお前には耐えられん!今すぐ車から降りろっ!ムキー



私、すぐさま飛び降りましたよ。(家からまだ1kmくらいで良かった…)



自分が見下されたように感じたり、やりたくない事を何度も要求されるとブチ切れて暴発します。

本当に喜怒哀楽の振れ幅の大きい人なんです。ショボーン

も、慣れましたけど、落ち込むこともあります。






怒りっぽいけど、上手くいってるとご機嫌で鼻歌混じりで陽気で一緒に働いていて楽しいです。



呆れるところ、悪い所もいっぱいありますが、意志が強く尊敬できるところもあるんですよね。


そういうデコボコが極端なのがグスタボという人間です。以前のブログにもグスタボについて書きました。👇



連れ合いの悪いところは冷静に分析してしまうのが古今東西、皆がやってることですが、まあ私も悪い所は同じくらいあると思うので五十歩百歩、なんですが…。キョロキョロ


でもグスタボは観察していると結構面白いです。

で、働き始めてみたら、結構上手く建築が進んでいくにつれてご機嫌になっていきました。


最初のうちは
「おお、ピッタリこの石膏ボードの接合面あうぞ!スゴイいいな」

「ああ〜ここも水平器バッチリだぜ、俺ってすごい」

「ここの材木はあちらに利用するんだよ、無駄が無いな、俺は出来る奴だなあ」





それがだんだん調子に乗って…

「いや、俺、職業間違ったな、大工になってたら良かったかも、センス良すぎるわ」

「弁護士(まだ法学部生だけど)で建築も出来るって、面白すぎる経歴だな」

「これは俺のアイデア。知性が光るな〜」

とご機嫌もうなぎのぼり。笑い泣き





そして極めつけ。

「いや、俺の技術と腕は初めてにしては凄すぎるな。NASA(アメリカ航空宇宙局)から人材発掘されて、呼ばれるかもしれないな〜グラサン


いや、呼ばれません!笑い泣き笑い泣き笑い泣き



まあ、ここまではさすがに本人も冗談ですが、本当によく頑張りましたよ。てへぺろ

私も少しは釘を打ったり、木材切るの手伝ったりペンキ塗ったりしましたが、グスタボが95%は一人でやってますからね、確かに大変です。






自信家で自己顕示欲が強いかと思えば意外に涙もろく優しさもあり人間らしい魅力もある。

昔、向田邦子さんの「父の詫び状」という小説が大好きでした。

 



昔の頑固親父というのは、扱いに困るところもあっても、ポロッと見せる人情の厚さもあったと思います。


小説は、家族の前では威張り、お客様には愛想よく接待する傲慢な父親が、戦時中に末娘が疎開先から送ってくるハガキに書かれた丸が小さく元気がなくなっていくさまに心を痛め、ついに末娘が疎開先から無事に帰ってきたとき、厳格な父親が裸足のまま縁側から庭に飛び出して末娘を抱いて泣いた、と。


そんなくだりが胸をうちました。


もう30年くらい前に読んだのではっきりと覚えていませんが…。



全方位に良い人、出来た人でなくても、子供のことになると別。


うちの人はまさにそんな感じですかね。






褒めたりなだめたり、喧嘩したり仲直りしたりしながら一緒に働いています。

建築作業も農作業も一人でやるのは結構難しい。

これからもブツクサいいながら一緒に働いていくんだろうなと思います。


夫婦関係、お互いに忍耐力が試される毎日です。