ずっと以前に、チリのシングル・マザーについて書いたことがあります。👇





チリでは妊娠中絶は違法です。なので、アフターピル(強制避妊薬)を使わず、気がついた時に望まぬ妊娠をしていたとしても、出産するしかありません。

堕胎を手伝った医療関係者が刑に服すこともありますし、違法手術で命を落とした人もいます。


このテーマって本当に難しいと思います。

最初に「チリでは中絶は違法」と聞いたときは「なんと時代遅れな。女性が産むか産まないか決められないなんて」

とも思いました。

でも生まれてくるはずの命を簡単に産科で堕胎できる日本も倫理的にどうかな?

とか

産むにしろ産まないにせよ、子供が出来たのは女だけのことではないのに、相手の男は何処に行った?

とか

そもそも性教育がされてないのが問題なのか?

男性社会は女性に全ての選択肢、丸投げか?

とか…。

本当にあれこれ思います。



簡単な問題ではないです。

チリも隣国アルゼンチンでも中絶合法化に多くのフェミニストが参加していた時期がありました。

また同じくらい中絶反対を叫ぶ宗教界や政治的保守層の力も大きいです。


個人的に腹がたつのはワーワー外野がうるさいこと。

実際に望まぬ妊娠をしてしまった少女たちや、シングル・マザーで日々戦っている女性への理解や支援が、そこにあるのか?ということ。

そういう人達への共感や赤ちゃんの命の尊さ抜きに、理屈や法律面だけで議論が進むことがモヤモヤするんです。

でも、そのモヤモヤが少し明るい気持ちになれたのは、息子の彼女の母親のエベリンさんと会話して、ちょっと思うことがありました。



(年越しパーティーの様子、右端がエベリンさん)


エベリンさん、15歳で長男、17歳でカタリナちゃん(息子の彼女)を出産しているんですね。

エベリンさんのことや若い妊娠について数回にかけてブログに書いていきたいと思います。

上手くまとまるかどうか分からないけれど、チリ人女性へのリスペクトを込めて書きたいと思います。