●英・フィナンシャルタイムス中国版は、過去5年で中国の投資は、約5兆8000億ドル(807兆円)のムダを招いたとしている。
●TVで報道されるように、中国GDPの伸びは、投資とりわけ不動産投資が担ってきた。
実需に基づけば何ら問題がないが、地方政府のGDP成績至上主義が災いして、見かけ倒しの箱ものばかりが出現した。このあたり、かつての日本のバブルにもいえるが、何しろ中国のこと桁が違う。
●ショッピングセンターや 大規模高層マンション、レジャー施設など施設はできたものの、人影が見られない施設がそこらじゅうにある。
●このような現状に、中国メディアは、今後の中国に、日本がどんな見方をしてるか?可能性として4つの道を示して論評している。
●一つは中国は、米国を中心とした自由主義スタイルの中で、自国の居場所を見つけ、国際秩序を変えることなく自国の発展を模索する・・というもの。現状維持スタイルだ。
●二つ目は、国際秩序への挑戦と言える。経済や軍備の拡大に基づき、米国中心の世界秩序に反目し、中国中心の世界体制を構築しようとしている・・というもの。影響力を周辺に与えるため、まさに今、南・東シナ海で周辺国と揉め事を起こしてる・・という見方だ。
●3に 悲観論がある。高齢化や福祉制度の未熟さなどが災いして、成長率の鈍化とともに、社会の負担はますます大きくなり、GDPこそ大きくなるが、実のある成長は維持できなくなるとの見方だ。
いわゆる中進国の罠にはまり、国家こそ大きくなるが、発展する前に老いてしまい、国民ひとりあたりGDPは伸びが止まり、近い将来、中国はおちぶれる・・というもの。
●第4は 引き続き安定的に成長はするし、外交面でも尽力して強大化するというものだ。が、現在は米国に対抗できるほどではない。
少なくともアジアにおいて、自国に有利な環境を構築するため、序々に修正を図るが、周辺国との摩擦が減ることはなく、中国の夢・・の挑戦は遥か遠い道程・・と言える。
●実際のところ習体制は、「中国の夢」達成を掲げて、スタートしたが、今までのところ周辺国との摩擦を増やし、国内にも民族問題を抱えて、あまりうまくいってるようには見えない。
習発言を聞くと、国内向けの発言は、どうやら、自らの権力体制を維持するための方策・方便だったようにも見える。
●もしかして、権力確保までの道筋としてならば賢い・・・と言えるが、外交的には、周辺国の警戒を招き、安全保障上の中国包囲網を許してしまった。明らかな外交上の失敗と言えるだろう。
●日中対話が、遅まきながら始まったが、安倍・習 首脳会談での握手には、どちらの顔にも笑顔が見られない異常なスタートだった。
それでも経済や民間交流はどんどん進んでる。観光客は史上空前だし、民間ウェブサイトを見れば、日本は嫌いだが、学ぶべき国・・という意見は共通する。
●ウェブ上で、日本人の素養を認めない中国人はほとんどいないし、国内プロパガンダで反日教育を受けてきた分、そのギャップに驚く中国人が多いのは想像できる。
ようやく 多くの中国人が 共産党の文化的鎖国政策からさめて、外を見始めた・・というところだろう。
●世界と共生できる中国が、果たして独裁国家にできるのか?は甚だ疑問だが、世界に台頭するほど世界からの視線はきつくなることは自明のことだ。少しずつ賢くなることを期待したいものだね?