empathy | はな(パグ)との日々

はな(パグ)との日々

愛犬パグのハナとの日々をご紹介します。



一体何者なんや?

昨夜漸く天童荒太の『歓喜の仔』を読み終えた。
暫く海外ミステリに浸かり、最近はデンマークのミステリに嵌っていた中、いきなりの天童節の落差は半端なく、しばらく寝付きが悪い日が続いた。
10年前に読んだ『永遠の仔』でも揺さぶられたが、今回も相応のmagnitudeであった。
相変わらずの、これ以上ないunhappinessの登場人物を散りばめ、これでもかとmisfortuneを畳み掛けてくる。
然るに毎夜寝付きが悪くなる。
fictionであるが故、realityには若干の無理があるが、結構なempathyを要求される。
途中延々と続くmisfortuneに嫌気がさし、何度か止めようかとも思ったが、何とか完読して良かったなと。
ラストシーンは決してhappy endingではないが、主人公のガチなdecision makeに救われる。
まあ、そやなと。