きのうは大幅に話がずれたので
今日はきちんと説明します![]()
昨日も出した写真です。
特に変わったことの無いセニング(梳きハサミ)
では、刃の状態のチェック
全体にかなり大きな当たり跡が
あるのが分かります。
赤色で囲んだ箇所が刃の欠け落ちたところ。
ここまでひどい刃の欠け方をしている
ハサミに出会うのは年に2~3回くらいの
ひどい状態 ![]()
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これだけ刃にダメージが有ると
もう、切っているというより
潰して引きちぎる!
このセニングで切られていた方
むちゃくちゃ痛かったでしょうね。
かわいそう![]()
今回は話をそらさない為に後日
書いていきますが
ハサミを見ただけで
その人の使い方にどのような癖があり
どのようなミス(ハサミに対して)が
有るのかが分かります。
ではこのハサミの一番の問題点を探していきます。
分解してみますが特に異常は
無いように感じます。
ただ、刃がハードに痛んでるだけ。
じゃあ研げるじゃない。
と思うでしょ?
実はこのハサミの根本的な
問題はこいつ
そう、ネジなんです!
ハサミに使われるネジはちょっと特殊
真ん中に切れ込みが入っていて、
先に広がっているのが分かると思います。
それがネジ穴に入り
反発する力で緩まないように
するシステムなんです。
今回のこのハサミは
何度ネジをきつく絞めても
5~6回開閉するともうプラプラ
こりゃ重症だ。
年に何度か同じようなハサミが研ぎに出ます。
お客さんに相談し
ネジが折れるかもしれないが
隙間を広げて反発力を戻そうとしたことが有ります。
はいっ、すぐ折れました!
根元からガッツリ
原因は経年劣化か
金属疲労
じゃあネジ換えればいいじゃない?
同じ工場系統のハサミであれば
パーツの流用は可能なことは有りますが
マイナスネジは全くの別の工場系統
別系統の取り扱いなので
パーツのみの販売はしてくれません
もし、してくれてもバカみたいな
金額の御請求書が届きます。
うちでメンテナンスするより
買ったところに出した方が
かなり安くなりますよってことで
修理お受けできません![]()
このネジのようになるには
10年くらい使わないとならないので
製造メーカーも新しいのをすすめてくるでしょうね
うちで扱うハサミのほとんどは下の写真のような
3点式のネジ。
これがかなり優秀!
経年劣化で折れる要素無し!
おまけにいろんなデコレーションまで出来る![]()
たかがネジ!
されどネジ!
何かハサミに不安がある場合は
一度ご連絡ください。
スタイリストの立場になった提案を
していきたいと思います。
03-6904-1532
HISADA SCISSORS









