【和名】ツルボ [蔓穂]・【科名】ユリ科
去年の秋、職場前の松林に群生して咲いていたピンクの花“ツルボ”ですが、調べて
みたらかなり不思議な植物なのでずっと気になっていました。
たまたま昨日の昼休、花が咲いていた松林の同じ場所で、百合のような若葉がたく
さん出ているのを見つけました。
ツルボの若葉です。
この花は、名前の由来にも定説がないという謎の花ですが、不思議なのは生活様式
にもあって、春、3月の終わりごろに葉を出しますが、花が咲くわけではなくて1
ヵ月ほどですぐに枯れてしまい地上にはなにものこりません。
夏の暑さを地下でじっとしのいでから、秋のお彼岸の頃になると、松林の下でたく
さんピンクの花を咲かせます。
もうすぐ枯れて隠れてしまい、じっと地中に潜って秋を待つ“ツルボ”、何となく愛
おしくなってしまいます。
この花は、日本全土に分布するユリ科の多年草で、土手や田畑のあぜなど日当たり
のよい草地に多く見られ、海岸の崖の草地やちょっと薄暗い落葉樹林下などで咲い
ているようです。 (木更津市潮見)
(過去の記事)松林に咲いたツルボ(蔓穂):http://blogs.yahoo.co.jp/hisac1950/40006041.html