昨日、本番でした。
 
場所は、さいたま市民センター、小ホール。
 
小ホールといっても、天井は高くとても響きの良い空間です。
ピアノは、スタインウェイのフルコン。ザ・スタインウェイという感じで、とても艶があって柔らかい音がする極上のピアノでした。
これ以上ないというくらい、素晴らしい会場でした。この一年で良かったみなとみならの小ホールに匹敵する印象でした。とても人気のあるホールなようで、抽選は激戦なのだとか。こんな機会をいただいて、お友達には感謝です。
 
 
 
 
響きがよく、繊細のフルコン。
緊張する場でどれだけ弾けるか、とても良い体験ができました。
 
以下、反省です。
 
〇ベトソナ12番第一楽章
冒頭は結構よかったです。
艶のある柔らかいピアノの音が、冒頭の主題をより良くしてくれます。
2回あるトリルの2つ目で、何故か指番号を間違って、頭が全体迷子に。
響きが良すぎるので、少しペダルの扱いが難しく感じられました。
 
バリエーション1はその流れをうまく継続。
歌える~、楽しい~、と思いながら進みます。
冒頭は技術的な余裕がある反面、スポットライトの光に当たったスタインウェイの黒鍵の細さや鍵盤の影が気になり始まます。
 
バリエーション2。一日前のレッスンで、主題からバリエーション2まで一気にまとめる構成に変えていたので、入りはその通りに。
が、しかし、忙しいバリエーション2で頭がパンク。音の数が多いので、耳と頭と手の処理がオーバーフローを起こして何を弾いているのか分からなくなりました。暗譜でこのまま進めないと思い、10小節くらいでストップして、初めから弾き直しました・・。
一度焦るとよくわからなくなってしまい。音を聞くゆとりがなく、ガチャガチャと。
 
バリエーション3。一度流れが切れるところなので、心を落ち着けて。
しっとりとした湿気のあるmoll感。そしてスフォルツァンドがアクセントになる、痛みの感じ。ここは上手くできたように思います。
 
バリエーション4、5。ここも前日のレッスンで一つの塊として構成を変えた所。
入りは結構うまく入り、今の力通りにバリエーション4は終了。そして、バリエーション5に。ソフトペダルを結構使う箇所なのですが、ソフトペダルが固い・・。(後で先生に聞いたら、ペダルの効く範囲が狭くて浅いタイプなのだそう)まったくソフトペダルを踏んでる感覚がせずに、頭が小事故を起こし始めます。
バリエーション5の後半はメロディーラインを出すのがかなり難しいのですが、精神的なゆとりがなくなって、ここもガチャガチャと。
 
 
〇第二楽章
試奏で初の人前。うーん、全然まだまだ。
第一歩を踏み出せたという事で、御の字。
3度和音のラインはカスカス。右と左が2声で掛け合うところは、左右の拍ズレが甚だしく、この曲の技術的な難しさを痛感しました・・
 
 
本番でどれだけ弾けるかは、本番を経験しないことには分からない。
貴重な経験を詰めました。
 
 
 
 
演奏会の後は、お友達と先生と近所のイタリアンで打ち上げ。
音楽話にワインと料理がとてもおいしかったです。
 
良い一日でした。