昨日レッスンでした。

来週本番があるので、追い込み期間です。助けて先生!

 

レッスンは2曲。ベトソナ12番の第一楽章と第二楽章。

思いのほか(毎回言ってる)進捗がギリギリで、レッスンの場で初めて通して2曲続けて弾きました。

一楽章は暗譜、二楽章は試奏です。

 

やっと、全体的に流れができて、構成が固まってきたかな、といいうタイミング。

 

一楽章は、バリエーションの塊の作り方と、間の置き方。

そして、全体的なテンポ感と3拍子感の修正。

だいぶいい感じに軌道修正してもらえました。

 

一番感心したアドバイスは、大きく曲調をとらえた上での全体的なテンポ感。

曲を通じて書いてある「p」の指示を一番重要視していて(宮谷さんの教え)、清らかにプレーン、あまり波風を立てずにさらりと弾く意識が強く残っていたのか、「3/4」で「Largo」のようになっていました。

ベートーヴェンさまの指示は、「3/8」で「Andante」。

Andanteは歩くようにといっても、それは意外と早い。

随所に入ってくるアウフタクトの感じ(これが3拍子感を損ねやすい)など、少しの意識でだいぶ改善されたように思います。

 

そして、二楽章。

まずは、一楽章からの入り方。一楽章はかなり静かに終わるので、二楽章のスケルツォとはまったく違った雰囲気です。一度手を膝の上に置くくらい、しっかりと流れを切ること。

そして、こまごまとした音の作り方を変えてもらいました。

 

弾きこんで細かいところが分かってくると、本当に奥が深く、ベートーヴェンって天才!と思います。

特に一楽章。ソナタなのに珍しい変奏曲なのですが、最後のバリエーションでは、主題の音の作りが一度溶けてしまいます。すぐその後で現れる主題の変奏が、この溶けた音の配置を巧妙につなげていて。昨日先生から言われるまで気がづきませんでしたが、発見の連続ですね。推理小説の伏線が大量にあって、それを読み進める(弾きこむ)とどんどん回収されていくような感じ。

ショパンは和音の妙に感動しますが、ベートーヴェンは、音の絶妙な配置にびっくりすることが多いです。

 

あと1週間。とりあえず事故らず通せますように。引き続き頑張ります。